Googleアカウント削除では問題解決しません

何らかの問題が発生した場合にGoogleアカウントを削除しようとする方がいますが、Googleアカウントの削除では根本的な原因は解決しません。

Googleアカウントを削除するとどうなるか

Googleアカウントを削除した場合、そのアカウント内のすべてのデータは消えます。

メール、写真、カレンダー、連絡先等のデータはもちろん、そのアカウントで使っていた様々なサービスのデータも消えます。

様々なデータは消えますが、消えるのはGoogleアカウントに紐付いていたデータだけで、それに関連した他の物が消えることはありません。

Googleアカウントの削除だけでは消えない物の例

Googleアカウントに不正アクセスされた、アカウントを他の詐欺のようなサービスに登録してしまった、パスワードを誰かに教えてしまった、迷惑メールが届く等、様々な理由でGoogleアカウントを削除して解決しようとする方がいますが、Googleアカウントを消してもそれらが解決するとは限りません。

削除するならそのGoogleアカウントに登録していた全ての関連情報も消す必要があります。

そのアカウントからアクセスできた全ての情報、住所、名前、クレジットカード、電話番号、連絡先に登録していた知り合い、利用していたアカウントを使っていたデバイス(スマートフォン、パソコン等)に登録していた全ての情報など、関連する全てのデータは消す必要があり、その範囲は膨大です。

連絡先に登録していた知り合いの情報というのは、自分の連絡先から消すのではなく、そこから知り合いにも被害が及んでいる可能性があるので、その知り合いの全ての情報も消してもらわないと、自分の情報が消えないという意味です。

つまり、Googleアカウント自体を消しても何の解決にもならないので、消す事自体は意味がないです。

それでもGoogleアカウントを削除したい

削除する事で自分が納得できるなら削除してください。

https://support.google.com/accounts/answer/32046

に説明があります。

アカウントにログイン出来ない場合は削除出来ません。

迷惑メールが届くのでメールアドレスを変更したい

メールアドレスは作成した瞬間に、迷惑メールを送信している業者によって作成が把握されています。

メールアドレス自体は総当たり攻撃や様々な調査手法で新しいアドレスは常に調べられているので、自分から誰にも教えていなくても、そのメールアドレスは迷惑メール業者が入手しています。

迷惑メールが届かなかったのはたまたまで、常に様々な迷惑メールが送信されています。

特にGmailなどセキュリティ対策がしっかりされたメールサービスの場合、送信されている迷惑メールの9割以上はユーザーに届くことなく、Gmail自体が受信をブロックしているため届きません。

迷惑メールが1日数十通届く程度でメールアドレスを変更する事は意味がありません。

パスワードが知られたのでアカウントを削除したい

自分でどこかにパスワードを入力してしまった、他人にパスワードを教えてしまったなど、自分のパスワードを知られたからアカウント自体を削除したい場合、まずやることはそのパスワードの変更です。

仮に他のアカウント含めてパスワードを使い回している場合は、全ての使い回しているパスワードのこの機会にそれぞれ別のパスワードに変更してください。

パスワードを変更すれば、教えたパスワードは使えなくなるので、アカウントの削除は意味がありません。

最悪の場合、パスワードを変更せずにアカウントを削除した場合、アカウントが復元される可能性があります。

パスワードを変更して、不正アクセスをしっかり確認した方が安全です。