Googleという会社

Googleという会社は世の中にある様々な会社の中でもかなり特殊な組織、人員構成、人事制度になっています。

国際的な会社の中にはGoogleと同じように特殊な会社もありますが、特にGoogleに関しては一般的な日本の会社のようには運営されていないです。

Googleという会社の組織構成

一般の国際的に展開している会社組織の場合、本社と海外支社はそれぞれ別に運営されていることが普通です。

海外支社にはその国で提供している製品やサービスの担当者がいて、その国で提供している製品やサービスの対応をしています。

Googleの場合、各サービスは全世界に対して提供されており、オフィス自体も様々な国にあります。しかし、そこにいる人達が必ずしもその国でのサービスのためだけに働いているわけではないです。

Googleという組織自体、一般的な会社とはかなり異なっています。マーケティングや営業等、その地域にいることが必要な業務の場合、その地域のオフィスに担当者が在籍し、その地域内のチームで仕事をしている場合もあります。それ以外の担当の場合、働いている地域を担当しているとは限りませんし、その場所に同じ業務をしている人達が集まっているわけではないです。

日本にいても上司はシンガポール、同じ業務をしている人は、インド、アメリカ、ヨーロッパなどにもいて、物理的に離れて働いているが、同じチームとして常にコミュニケーションを取り合って業務を行っているのが当たり前のように行われています。

いわゆるテレワークなどは以前から当たり前のように国際的に行われているし、オンラインでの会議も普段から日常的に行われています。

一般的な国際企業の場合、所属している地域内の担当部署毎に職務を遂行。

Googleの場合、働いている地域よりも、担当している職務でそれぞれつながっています。

一般的な組織の場合、実際の勤務先に同じ業務のメンバーや上司がいて、業務を進めていきますが、Googleの場合は必ずしもそうなっているとは限りません。

同じ業務のメンバーが世界全体に散らばっていることはよくあり、上司も離れた地域にいるので、直接細かな指示を受けるようなこともないということがあります。

業務上必要になるコミュニケーションはオンラインの各種ツールを使って管理しており、世界中に散らばった同じ業務のメンバーがうまく連携できるようになっています。

このため、日本でサービスをしていても、その担当者が日本にいないということもよくあります。

Googleは単にITサービスだけを提供しているだけではなく、そのサービスを提供している人達の働き方も研究し、全てを世界最高の環境で提供できるようしています。

それらの情報をまとめた物はre:Workで公開されています。

https://rework.withgoogle.com/jp/

特定のオフィスに直接行っても無駄

Googleのサービス上の問題を伝えるために、どこか特定のオフィスに直接行こうと思っても、自分が行きたいオフィスにその問題を直接担当する人(通常はその部門の責任者)がいるかどうかはわかりません。

アポイントなしにどこかのオフィスに行っても、対応されることはありません。何らかの問題を対応してもらうために直接オフィスに行くのは止めましょう。

担当者と言っても、内容は一般の会社と同様に細分化されています。ある分野の担当者であっても、それに近い問題にその担当者が直接対処できるとは限りません。

何らかの問題があるような場合は、通常のルートから問い合わせ先を探してください。

Google社員は完璧に仕事をするわけではない

Googleの社員は何度も行われる面接等をクリアした非常に優秀な人しかいないと世間一般では思われているようで、実際にGoogleの社員はそれぞれの分野で優秀な人が集まっています。

しかし、一般の人がするようなミスは普通にあります。

例えば日付を連絡するのに10日火曜日と連絡してきたけど、10日は水曜日のような単純なミスはよくあります。

Googleの製品自体もよくわからないところでおかしなバグが発生したり、そのバグを認知しているのに、いつになっても直さないようなおかしな事もよくあります。

バグの優先順位のつけ方がおかしいような事が原因では無いかと思われますが、Googleという特殊な会社にも一般の会社と同様に様々な問題・課題があるということです。

(このあたりの問題は、普通よりも頭が良いと言われている人との付き合いがある人は普段から実感している問題と同じと思います)

Googleの人員採用プロセス

Googleでは多くの職種で人員募集が常に行われています。

常に多くの応募がある用で、応募から決定まで数ヶ月かかるようですが、採用プロセスは通常の会社とはかなり異なるようです。

一般の企業では、採用自体に時間をあまりかけられない事が多いですが、Googleでは数ヶ月単位で複数の応募者の中から募集しているポジションに最適な人を選ぶのが通常のプロセスのようです。さらに注目なのは、求める人材が応募してこない場合でもある程度近い人で妥協せずに、ベストな人材を確保しようとする点です。

すぐに人員を補充すべき部門でも、社内の制度をうまく使って慌てて人員を採用しないでも良いシステムになっているようです。
たとえば、Googleは通常の業務以外のプロジェクトに業務時間の20%を使えるという制度がある事が有名ですが、Googleが求める人材が採用されるまではこの20%ルールで募集する人材のポジションに穴を空けないようにしているようです。

そのために、他の一般企業と比べると圧倒的に魅力的な報酬体系、各種待遇を用意してベストな人材を集めようとしています。

Google社内にある各種施設

Googleは無料の食事等が有名です。朝昼晩の食事に加えて、無料のカフェ(街中にあるカフェレベルの物)、オフィスによってはスムージーなど、ミニキッチンと呼ばれるいつでも飲み物、果物、お菓子が提供されている場所があります。

それ以外にも、一般的に最先端の福利厚生をしているような会社で提供されている事はほとんど全て用意されていると思って間違いないです。例えば、ナップルーム(昼寝が出来る)、TVゲームの部屋、フィットネスジム、オフィスによってはプール、ネイルサロン、マッサージなど。オフィスによってはペットとの出勤、保育所なども用意されているようです。