Pixelシリーズにはリチウムイオンバッテリが使われています。
スマートフォン、パソコンなどの小型の電子機器でリチウムイオンバッテリはよく使われており、バッテリ関連の情報として、ネット上に様々な情報があります。
ネット上にある情報の中には、間違った内容も多く、何が正しいかがわかりにくくなっています。
なお、リチウムイオン電池とリチウム電池は内部構造が異なる別の電池です。
バッテリーに関する問題など製品の問題は、保証期間等が延長される場合があります。バッテリに何らかの問題がある場合はPixelの延長保証 で自分が使用している端末が延長保証の対象では無いかを確認してください。
Pixelシリーズに限らず、スマートフォンなど各種電子機器でバッテリに不具合が発生した場合、すぐに使うのを止めてください。
スマートフォンが膨らんでいる状態は、一般的にバッテリが膨らんでいる状態です。
バッテリの残容量が急に減る、充電がいつもと同じように出来ないなどバッテリ関係の不具合はいつ発生するかわかりません。
このような状態になった場合は使うのを止めて、電源を切って下さい。充電等もそれ以上しないでください。(それ以上のことをする必要は一切ありません)
その上で、購入した所などに相談してください。
購入から時間が経っていない場合、バッテリ関連の不具合は状況によっては無償修理などの対象になることもあります。各種サポートに相談してください。
使用し始めてから数年経った場合は、一般的に無償修理の対象にはならないです。
充電が出来ない
ケーブルや充電器を変えて同じか確認する
ケーブルを繋ぐと充電が始まったり止まったりを繰り返す
ケーブルや充電器を変えて同じか確認する
ケーブルを繋ぐとPixelの画面にエラーメッセージが表示される
ケーブルや充電器を変えて同じか確認する
いつになっても満充電にならない
アダプティブ充電、自動調整バッテリー、充電の最適化などの機能を使っていない場合はバッテリの不具合かもしれません
充電して満充電になるが、すぐに充電容量が減ったり、充電容量の変化が激しい
一般的にバッテリが劣化等していて故障しています
多少暖かいではなく異様に熱くなる
バッテリの問題かもしれません
Pixelシリーズにはリチウムイオンバッテリが使われています。
このバッテリは、2次電池と呼ばれるユーザーによる充電して繰り返し使用出来るタイプの電池です。電池の内部に使われている物質によって、電池の種類が異なりますが、内部でリチウムイオンが移動しているのがリチウムイオンバッテリと呼ばれる物です。
似た名前のリチウム電池とは異なりますが、混同して呼ばれていることもあります。一般的なスマートフォン、パソコン、モバイルバッテリ、カメラ、ヘッドフォン等に使われている物はリチウムイオンバッテリです。飛行機に乗る際に持ち込みが禁止されているのはリチウム電池です。
リチウムイオンバッテリもリチウムイオン電池も同じです。
充電して繰り返して使える電池は非常に便利ですが、何度も充放電を繰り返していると必ず劣化しますし、使っていなくても劣化していきます。
どのくらいで劣化するかは使い方、そのバッテリの特性、バッテリ毎に異なります。
徐々に劣化しますが、おおむね300回や500回の充放電、使用し始めてから数年で確実に劣化し、明らかに利用時間等が落ちます。
劣化は徐々に使用出来る容量が減って行きますが、突然ダメになることもあります。これはリチウムイオン電池に限らずほとんどの2次電池の一般的な特性です。
リチウムイオンバッテリは、使用していると内部がガスが発生する場合があります。
しばらく使用していると、分解すると実はバッテリが本体が膨らむ直前まで膨らんでいる状態の事もあれば、膨らむ範囲が大きすぎて、本体が膨らんでいるように見えること、画面と裏面が剥がれてしまっている状態になる事があります。
このような場合は、使うのを止めてください。
膨らんでいるだけの状態が確認できてすぐに使用を止めれば、そこまで深刻な状態になることはないです。
その状態で使い続ける。バッテリに衝撃、傷などを与える状態が最も危険です。そのため、膨らんでいる状態を確認できた段階ですぐに使用を止めてください。
スマートフォンなどは設定直後は、その端末内の様々な内容を最適化する作業が内部で実行されます。
そのため、通常よりバッテリ消費は比較的速くなる事があります。
バッテリ駆動時間の判断は、購入し設定から数日後に行うことをおすすめします。
本体が膨らんでいる、画面などに隙間が出来ている状態
バッテリ残量が急に変わる
バッテリ充電に時間がかかりすぎる、充電容量の変化に問題がある
充電時の発熱が従来と違う
など、充電関連や見た目、発熱などでおかしな状態になっている場合は典型的なバッテリの不具合です。
バッテリ充電容量を80%まで押さえるとか、100%充電になるまでの時間を調整するような機能があります。
充電の上限を80%までに押さえる機能、普段使用している時間の直前に100%にする機能などです。
「充電の最適化を使用する」をオンにして使用したい方を選びます。2025年現在。
これはバッテリ充電100%の状態を維持し続けることがバッテリにある程度不可を与える状況なので、様々な機器で設定出来るようになってきた機能です。
80%に設定してもバッテリ自体の正確な容量を確認するために、一時的に100%になったり、設定直後は100%になるまでの時間が最適化されていない場合もあります。
バッテリがおかしくなった場合は、リフレッシュさせると良いという意見があります。
一般にリチウムイオンバッテリのリフレッシュとは、いったんバッテリをほぼ0%になるまで使い、100%充電させることを言います。充電の最適化機能で一時的に100%になることもリフレッシュの1つです。
普段から実質的にやっている方も多いかも知れませんが、これを数回繰り返すと、現時点でのバッテリ容量が正しく認識されるようになるなど、バッテリ自体がリフレッシュします。
これが有効なのは、何ヶ月も満充電をし続けたスマートフォン、使用後すぐに充電を繰り返しているスマートフォンなどです。
そのような使い方をしている場合は、月に1度くらいリフレッシュさせると多少はバッテリにはいい効果があります。
バッテリを長持ちさせる方法はネット上には様々な情報があります。
結論から言うと、極端な使い方をしていなければ、何も気にせずに普通に使えばいいです。
長持ちさせるという様々な有象無象の情報を気にして使っても、それに見合う効果が得られるとは限りません。
何も気にせずに使った方がいいです。
その上で、気にせずに普通に使うというのは
日中はポケットに入れたり、カバンに入れたりして普通に持ち運ぶ
調べ毎や各種連絡でたまに使う
音楽を聴いたり、動画を視聴したり、撮影したりする
日中充電容量が心細くなったら充電する
さらに調べ物、音楽鑑賞、ちょっとしたゲームなどにつかう
一日の終わりに充電して寝る
のような使い方です。このような使い方を数年続けていただけで、バッテリは普通に劣化します。
ネットにある様々な長持ちさせる設定などを日々気にしながら使ったところで、そのストレスに見合う効果はないです。
注意したい点は
真夏や屋外などの極端な環境では長時間なるべく使わない
ゲーム、動画撮影などで何時間も負荷をかけすぎない
何ヶ月も充電しっぱなしにしない
あたりです。
それさえ気にして、普通に使っていればめったにおかしくなることはありません。
Pixelのバッテリ容量は800回の充電サイクルで80%の充電容量、Pixel 8a以降は1000回で80%維持するように設計されているそうです。
この計算方法などは省略しますが、おおむね1年から2年使えば、10%から30%程度充電容量が減るのは通常です。使い方によってはそれ以上減ることもあります。
Pixel 8a以降では、Androidの設定、デバイス情報、バッテリでサイクル回数の確認が出来ます。
Pixelのバッテリに対してネガティブなことを言う意見があります。バッテリ自体の品質はその端末で採用しているしているバッテリによります。
一般的に同じシリーズのバッテリでも、すべて同じバッテリが採用されているわけではないです。一般的に1つの機種でも複数社からバッテリを購入します。
特定のモデルでSNSなどに不具合報告が目立っても、自分の同じモデルで同様の状態になるとは限らないです。
どんなメーカーの、どんな製品でもバッテリがいつどんな不具合が発生するかはわかりません。
Pixelシリーズのように製品自体が大量に販売されている場合は、SNS等で小さな事が大きく見えることもあります。自分が注目していない物の不具合は全く目に入らないです。
初めてバッテリが膨らんだ状況に出会って興奮した方が、「使用して数年で膨らんだ」「数年でバッテリが壊れた」などと主張している方は、IT機器の利用経験があまりない方かと思います。