Feedback

テストの結果の返し方(フィードバック)を紹介します。

(1)フィードバックの方法

 以下の2つがよく使われるが、クラスの状況に合わせ、適切で無理のない方法にする。


①紙に記載してスコアレポートとして

口頭で結果についてコメント(クラス全体に)


(2)フィードバックの注意点


①スピーキングテスト後、できるだけ早めに行う。

②学習の動機づけを高めるために,明確で建設的,かつ一貫性のあるものを

 提示する。

③現時点のスピーキング力ばかりでなく,今後どうやって伸ばしたらよいか

 を含める。

④授業での目標や活動に関連づけて具体的に書く。

言語面の詳細だけに焦点を当てない


(3)フィードバックを使った指導方法例


①スピーキングテスト直後に、生徒は以下をまとめる。

a) 言いたかったが、言えなかった表現

b) 自分や他の生徒の評価(自己・相互評価)

c) 今後の改善点、そのために何をしたいか など

スコアレポートの返却

③スコアレポートの読み取り方,使い方を説明する。また、全体的にスピー

 キングテストで良かった点,改善できる点等を解説。

④③の後,①も参考に自分のパフォーマンスや学習方法などを振り返る。特

 に,a) フィードバックについてどう思ったか,b) 自己評価とどのように異

 なっていたか,c) 今後どう学習を進めるかを考える。

自己評価・振り返りのためのシート例

Selfassessment_reflection.xlsx

📚FURTHER READING

小泉利恵(編)(2022).『実例でわかるスピーキングテスト作成ガイド』 大修館書店

 (2.3 ST後の活動, 3.2 栃木県立宇都宮南高校での年間を通したST)

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