Google GeminiはGoogleのAIサービス全般のことですが、ここではGeminiアプリと呼ばれている、チャットボットサービスについて解説します。
Geminiアプリは
や、スマートフォンの専用アプリで利用できます。
このGeminiアプリでは言葉で指示した内容を入力すると、GeminiというAIが理解して何らかの反応を返してきます。
このGeminiが返してくる内容を、自分が思った物になるようにする方法をここでは解説します。専門的に言うとプロンプトエンジニアリングに関してです。
GeminiやChatGPTなどのチャットボットという種類のAIは、指示された内容を理解し、その指示に従った内容を返信します。
そのため、その指示が的確であればあるほど、返信する内容も自分の指示に忠実に従った物になります。
そのため、まずやるべきことを入力する内容を的確にすることです。
Geminiは入力された内容を元に返信します。
人に仕事を頼むときに、複数の資料を渡して「これまとめておいて」と指示しても、資料を渡された方はどうまとめるのかまったくわかりません。
渡された方は自分が思うまとめ方でまとめますが、仕事を指示した方は、自分が思ったまとめ方ではないと感じるでしょう。
自分がどのように資料をまとめてほしいのか、しっかりと的確に指示しないと、仕事を頼んだ物に近いものになることはありません。
それと同じように、Geminiに入力する内容は、自分が欲しい内容をしっかりと入力します。
添付した資料をわかりやすくまとめる
ではなく
添付した資料をビジネス向けの文章としてA4 1ページでまとめる。資料の概要を初めに200文字以内で書く、重要な数字をグラフにして視覚的にわかりやすくする、資料内の要点を箇条書きでまとめる。
など、自分が欲しい内容をしっかりと記載します。
Geminiでは、いかに詳しく情報を書いてより適切な回答を得るかが重要です。
しかし、毎回同じ事を書くのは面倒です。自分がいつも書くこと情報を事前に記録しておく機能があります。
例えば、自分の事を呼んでもらいたい名前を設定する。蕎麦アレルギーがあるので、蕎麦の話題は触れないようにする。会話内容はなるべく簡潔にする。などの設定を事前にできます。
設定方法は簡単で、Geminiの設定から、保存した情報(Saved info)から文章で設定します。
私の事は○○と呼んでください。基本的に敬称は不要です
私は蕎麦アレルギーがあるので、料理のレシピやレストランを紹介するときには蕎麦に関する事は含めないでください
文章が長いと読むのが面倒なので、なるべく1文を短くしてください
返答内容は特別な理由がない限り日本語でお願いします。Googleなどの名称の表記もグーグルとカタカナにしてください。
のように設定します。
いつもの仕事を頼むとき、その仕事のやり方を知っている人なら、詳しい説明をするなく、勝手にいつもと同じようにやってくれます。
Geminiでそれを実現するにはGem機能を使います。
Gem機能はいつもと同じことをやるときに使える機能です。
資料をまとめるときなどに、いつもと同じフォーマットでやってほしい場合に、毎回詳細を書くのは面倒です。
Gemにその指示内容を入力しておけば、細かな事は入力する手間が省けます。
Geminiのようなチャットボットはもっともらしいことを言ってくるので、すべて正しいと勘違いしがちですが、人がうっかり間違ったことを言うように、AIが必ずしも正しい事を返答してくるとは限りません。
どこかから引用した内容の場合は、その引用元の内容が正しいかを調べます。
他のAIサービスを使って同じ事を聞いてみるという方法、出力された内容を他のAIに検証させる。別のGeminiのチャットで出力された内容を調べ直させる。他の聞き方で聞き直してみるなどの方法があります。