先に「80年前の歌声」としてウクライナに送られた北鮮兵がソ連軍の行進歌を歌っていたことを書いた。
その際、ソ連兵の歌の素晴らしさは書いたが、それが「カチューシャ」であったことは書かなかった。
それは「カチューシャ」であったのである。後年我らが歌声喫茶で歌ったロシア民謡「カチューシャ」であったのだ。「カチューシャ」であれば、あの戦争中とも言える殺伐とした状況の中で、10歳の少年がしみじみと聞いたのも理解できる。
さて、数日前、3歳下の弟に電話した。そして北鮮兵の合唱のことを言った。
すると吃驚仰天、なんと彼は即座に「アラースペターニ ヤブルニゴロッシ・・・」とカチューシャをロシア語で歌い出したのである。もちろん小生も覚えている。
10歳と7歳の少年の80年後の合唱であった。
この兄弟はこの年齢で父母と別れ、2人で北朝鮮から帰還した。
そして2人とも一橋卒である。
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