Takao Tomatsu
2021.3.13 18:59
1. 長い英文だが、自分の脳のbrush upを目的に全文読破に挑戦してみた。本物の英国人の書いた文章だけに、一般に我々日本人が目にする粗野な米国人の書き物とは異なり、難しいが美しい英語が使われているように感じた。
2. 英国はビルマの宗主国であった為か、ビルマの政治の内幕等を今でもよく研究しているようで、我々の知らない実情が披露されており面白かった。
3. 人口5千万人の国で、資本主義体制にも拘わらず、過去60年以上にわたり軍の独裁支配が続いている理由として、軍が民間の担うべき第2、3次産業のいいとこどりをして、莫大な軍資金を稼いでいることにあるとの分析は興味深い。
4. ところが当然のことながら、世界のGlobal化の波には抗しきれず、その体制が危なくなってきたので、力により国のドル箱を囲い込み続けようと言うのが今回のクーデターの主目的だというのがBBC記者の意見である。
the coup could partly be an attempt to protect these financial interests.
5. ひとつ理解出来なったことは、ビルマの軍とクーデターの関係が"Sicily under the Mafia",と共通していると2回も言及されており、これは欧州では常識的な事実なのだろうが、僕には判らなかった。
6.英文で判り難い個所は日本文を参照してみたが、日本語に不正確な表現があり、どうやら機械翻訳のようだ。或いは外国人による翻訳かも。また英文と日本文の間で文節の順番が異なっていたり、抜けていたりして、当然のことながら、日本文は加工されているように思われた。
7 人口だけは少なくないが、軍支配体制継続の為、経済の革新・発展が世界の趨勢に付いて行かず、天然資源も無いため、現代の国際社会においては政治力・経済力・発言力に欠けた国には、先進国も発展途上国も興味がなく、同国のニュースはこれまで、今回のクーデターを除き、日本を初めとして国際社会にはあまり流れてきていなかった。従ってBBC記事の内容も一般には関心の薄いところであろうが、たまたま僕は下記のような事情で60年前の1960年代前半に当時のビルマに出入りしていたので、興味深く読むことができた。
8.大日本帝国は大東亜戦争で英国の大切な植民地であったビルマを占領し荒らしたとして賠償金を1954年から10年間にわたり毎年2千万米弗(合計2億ドル)を新たに独立したビルマに支払うことになった。当時の貧乏な日本には米ドルなど殆どなかったので、$1=¥360換算の円札で払うことになった。しかし、今と違って円札は国際金融市場では紙切れだから、ビルマとしてはこの720億円(2億ドル相当)で日本の物資を買うしかなかった。即ち国際競争せずに日本の生産物の輸出が出来たわけだから、当然日本企業のビルマ詣でが始まった。
9.今では考えられないことだが、当時のビルマは大産油国だった。僕の主たる仕事は石油産業向けに住金ブランドの高級鋼管を売り込むことだったから、ビルマの国営石油会社は大切なお客様だった。このような事情から僕は酷暑のビルマに通い、ビルマの政治内情を研究して人脈作りをしていたから、今回の市畑情報はよく理解出来たわけである。60年前のことを懐かしむのは惚けが着実に進行している証拠かな。
以上
戸松孝夫
2021.3.14 16:09
戸松兄&33年ネット諸兄姉どの
戸松兄、BBCの「影のビジネス帝国」お読みいただきありがとうございます。
日頃、日本のNHKも含めたメデアが報道しないことや、矮小化して言い訳的に小さく報道する情報を拾って書くことにしています。
日本は、戦時中はおろか、福島原発事故の経緯、モリ・カケ問題、総務省の接待問題でも、情報はとにかく隠す、知らせないという「よらしむべし、知らしむべからず」なのでしょう。シチリアのマヒヤとの取引は、どこでも同じでしょう。どこかマネーロンダリングみたいなことしなければできません。
翻訳は、翻訳ソフトで訳しました。自分の英語力ではわかりかねる表現も結構ありました。大意つかめればいいかなという感じです。
この33年ネットには英語の高段者がいっぱいいるので加筆・訂正してくれることを期待しています。
イチハタ