本篇は新三木会々報第64号より転載させて頂きました。森
【5】石垣島風土記 (後編)
戸松孝夫 (一橋大 33年卆)
石垣島風土記前編最後の部分で、後編は來冬現地を再訪問し正しい情報を固めた上で書く旨述べたが、これ に対し代表幹事(※)より、熱の冷めない間隔で続編をとの的確な批評を頂いたので、その advice に従い、後編は 一年後ではなく現時点で手持ちの資料とこれまでに体験した知識に基づき書き始めた。しかし過去6年間にわ たり毎冬3ヶ月も石垣島に滞在しておりながら、「暖をとる」ことだけが目的であり、「風土記」が書けるよう な情報収集活動をしていなかったことに気が付いた。
観光事業で生きており、春夏秋冬の水遊びで全国に名が売れている石垣島の紹介だから、この分野に触 れないと風土記として成り立たない。この島で生まれ、育ち、現在は島内で6階建て短期賃貸マンショ ン3棟(70戸)を運営し、入れ替わり立ち代り内地からやってくる短期滞在住民(僕も含め)と長年 にわたり接触している情報通の女性の助けを借りることにした。以前に33一橋ネットに面白い話題を 提供してくれた時に知ったのだが、高い知的水準に基づき筆が立つ才女で、今年は齢女だから、石垣島 の雌虎として「ガオー」と吠えてみたいなどと元気なことを言っていたので、下記のような一筆を書い てもらった。
石垣島ってこんなところ
八重山諸島の玄関口でもあり、中心地の石垣島。サンゴ礁で囲まれた小さな島です。一年を通して温暖 な気候で南国特有の鮮やかな花々が咲き誇ります。
石垣島から日帰りで近隣の島々へ行くことができます。竹富島は、赤瓦の家屋とサンゴの石垣が並ぶ 集落が、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
また、島の約 90%が亜熱帯の原生林に覆われ、国指定特別天然記念物のイリオモテヤマネコをはじめ、 多種多様な生き物たちが生息している西表島。
他に小浜島・黒島・与那国島・波照間島・鳩間島など豊かな自然に癒されます。また、ダイビングやカ ヌー・牛舎に乘って三線を聞きながら島を散歩するツアーなどで楽しめます。
市街地にはおいしいステーキ屋・南国のフルーツのスイーツ店・雑貨屋さん等、お買い物やグルメなど ゆっくりお散歩しながら島時間を満喫できる石垣島。
滞在期間の過ごし方も人それぞれ、ツアーに参加して島巡りしたり、のんびり釣りをして過ごす人、毎 日ジムに通っている方いろいろ・・・
台風について 7 月~10 月は台風が定期的に到来します。
台風が来ると船が島にはいれず、物資が来ない為、スーパーでカップ麺や飲料水・懐中電灯 を買い求め る人でいっぱいです。 以上
上記に興味があり、詳しく知りたい方は下記 URL 又は筆者にメールでアクセスしてください。 http://peace-k.jp/peace (株) ピースアイランド 与那原亜希子さん YONAHARA@PEACE-K.JP
以上で石垣島に関する話は終わるが、前篇で述べた如く寒い冬の日本を脱出して高齢者が数ヵ月間安易に過 ごせる場所を求めて、僕が石垣島に永遠の冬眠地を見付けるまでの十数年間に冬季滞在経験をしてみた海外の (日本との時差2時間以内)の保養地10ヶ所につき3段階に分類してみたので、未だ有効な Passport をお持ち の方は次の冬に行ってみては如何?
A (物価が安く、治安上の問題がなく、英語が通じる。)
① Kota Kinabalu (マレーシア連邦東部サバ州 ボルネオ島北部海岸の元英領) ② Penang Island (マレーシア連邦西部マラッカ海峡の孤島)
8
③ Chiang Mai(泰北部の観光都市。泰美人の産地として日本人男性の人気強い)
B (所謂先進国で物価水準は日本並みだから年金だけでは長期滞在は無理)
① Christchurch (New Zealand 南島の文明都市)
② Perth (豪州西部の港湾都市)
③ Melbourne (豪州南部の英国情緒溢れる都市)
④ Guam 島 (米領。日本から近いので往復に便利)
C (治安上少々不安あるが、何れも知名度が高い国際都市)
① Manila (フィリピンの首府だが、比島人も常に警戒している程治安が悪い) ② Jakarta (元オランダ領インドネシアは広大な地域、多くの島々から成るが、人々の倫理道徳感は 元英領時代よりもかなり劣るようだ)
③ Bangkok (泰王国の首都だが、人口が多過ぎ東京同様な喧騒地)
詳しい事情を知りたい方は戸松まで Mail (tomatsu@mx9.tiki.ne.jp)または電話(0868-75-0459)くださ い。 以上
(※)新三木会代表幹事 則松久夫さん
新三木会々報購読申込みは、代表幹事 則松久夫さんにお願いします。(Email ) shinsanmokukai@gmail.com
新三木会々報 第64号 (3月-3号)
目 次
【1】日本の財政破綻危機について 松井和明
【2】プーチンの悪霊―新聞記事から 亀山郁夫
【3】「ウクライナ」と「ロシア」の歴史の実相 松里公孝
【4】感想文 125回講演
【5】石垣島風土記(後編) 戸松孝夫
【6】ハピトゥス 須田邦之