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投稿日: Dec 19, 2015 7:25:43 PM
鉄鋼の再生原料となる鉄スクラップの安値が長期化し、回収現場で料金を徴収するケースが一部で出始めている。通常は買い手のリサイクル業者が売り手に対価を支払うが、中国の景気減速のあおりで販売価格が大幅に下落。リサイクル業者が処理費用を賄えず、仕入れ先に負担を求める異例の事態に陥った。鉄スクラップの流通量減少を懸念する声もある。 リサイクル業者が建築廃材などから集めたスクラップは、選別や裁断を経て製鉄工場に出荷する。現在、関東の電炉が買い取る指標価格は1トン1万5千円前後。1年前のほぼ半値に下がり、2008年のリーマン・ショック以来の安値圏にある。中国経済の減速を背景にアジア全域で鋼材価格が下落。鉄鋼メーカーの減産でスクラップの需要が鈍っているためだ。
京都は近隣県に主要電炉メーカーがあるのでまだ何とかなるが、長野県とか島根県とかのように重工業のほとんどない地域は、輸送コストがばかにならないため取引先への有料回収通達を始めているところもあり、排出先も有料ならしばらく在庫としてストックしておこうという動きが出ている。