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投稿日: Nov 04, 2016 9:41:38 AM
コスタリカは現在、総発電量の9割以上の電力を再生可能エネルギーで賄う。全体の7割近くを水力発電所が占める。今年1~3月期は降水量が多く、火力発電所を稼働させなかった。建設中の2つの大型水力発電所(合計出力約35万キロワット)が来春稼働すれば、通年での再生エネ化が可能になるという。 雨量に左右される水力発電を補うため、地熱発電の開発にも力を入れる。日本の円借款と国際協力機構(JICA)の技術協力で北西部グアナカステ県に大規模な地熱発電所を建設する計画だ。地熱発電用タービンは東芝、三菱重工業、富士電機の日本勢3社で世界シェアの7割を押さえており、日本企業にとって大きな受注機会となる 「日本の小規模地熱発電にも興味がある」と述べ、地熱発電のさらなる拡充に意欲を示した。総発電量に占める地熱発電の割合は15%程度だが、2018年に20%弱まで引き上げる。
コスタリカは21年までに温暖化ガスの排出量と吸収量を差し引きゼロにする「カーボンニュートラル」の目標を掲げる。「目標達成には交通網の整備が必要だ」とし、都市部の渋滞による温暖化ガスの抑制に力を入れる。EV用の充電器を今後2年程度で全土に配備してEVの普及を促すほか、都市交通システムの導入を検討する。