2018/3/3press 日産の新型ミニバン、燃費26.2km/Lに エンジンで発電する電気自動車
投稿日: Mar 03, 2018 5:11:57 AM
日産自動車(神奈川県横浜市西区)は3月1日より、同社のミニバン「セレナ」に電動パワートレインe-POWERを搭載した「セレナ e-POWER」を全国一斉に発売すると発表した。同車種に搭載したe-POWERは、ガソリンエンジンで発電し、その電力を利用してモーターの力で走行するもので、ガソリンエンジン、発電機、インバーター、モーターからなるコンパクトな一体型パワートレインと高電圧バッテリーから構成されている。現在広く普及している従来型のパラレルハイブリッドでは、駆動にエンジンと小型モーターを併用しているが、同システムでは、エンジンはタイヤには直接つながっておらず、モーターのみで100%駆動する。バッテリーに蓄えた電力に加え、ガソリンエンジンで発電した電力を使う点が、100%電気自動車とは異なる。同車種の燃費性能は、車両重量がオプション無しで1,770キログラム未満の場合、26.2キロメートル/リットル(JC08モード)。またこの他にも、深夜遅い時間などに、できる限りバッテリーだけを使用して静かに走行できる「マナーモード」や、同モードをフル活用できるよう事前に充電しておく「チャージモード」を設定している。先進機能として、高速道路の同一車線において、アクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動的に制御する「プロパイロット」も採用している。
「ニッサン インテリジェント モビリティ」の具現化
同社は、安全かつ持続可能な社会の実現を目指すことを目的とした「ニッサン インテリジェント モビリティ」の取り組みのもと、クルマの「電動化」や「知能化」に向けた技術開発を進めている。今回同車種に搭載したe-POWERや「プロパイロット」はこのコンセプトを具現化した技術。同社は2016年、同ユニットをコンパクトカー「NOTE」に初搭載している。今回の搭載例は2例目。