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ゼロエミッション
ゼロエミッション 【英】Zero Emission Concept
解説 |
1994年に国連大学が提唱した考え方で、あらゆる廃棄物を原材料などとして有効活用することにより、廃棄物を一切出さない資源循環型の社会システムをいう。狭義には、生産活動から出る廃棄物のうち最終処分(埋め立て処分)する量をゼロにすることを指す。
具体的には、生産工程での歩留まり(原材料に対する製品の比率)を上げて廃棄物の発生量を減らし、廃棄物を徹底的にリサイクルすることを目指す。国内では、環境管理の国際規格ISO14001の普及や埋め立て処分費用の上昇とあいまって、工場のゼロエミッションに取り組む企業が増えている。
A社の副生産物をB社の原材料に転換したり、B社の廃棄物をC社の再生資源に転換したりして、企業間の連携によりゼロエミッッション化を目指すアプローチもある。また、こうした企業間の連携を効率的に行うよう、関連産業を集積するエコタウン事業もある。(2014年5月改訂)
ゼロエミッション車(ゼロエミッションしゃ、英語: zero emission vehcle 略語:ZEV)は、搭載された動力源から二酸化炭素や大気汚染物質などの排気ガスを排出しない自動車である。電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)などが該当する。ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)は排気ガスを排出するためゼロエミッション車には含まれない。
排気ガスから放出される健康および環境に有害な汚染物質には、微粒子、炭素水素、一酸化炭素、オゾン 、鉛 、および様々な窒素酸化物に加え、地球規模の汚染物質である二酸化炭素やその他の温室効果ガスなどが含まれる。ゼロエミッション車の例には、自転車やバッテリー型の電気自動車や、水素を燃料とする燃料電池車がある。
これらの車両は開発の初期段階にあり、技術革新、産業の発展、大量生産への移行により製造排出量が減少する可能性がある。
電気自動車 "テスラモデルS" は、2013年の"ワールドグリーンオブザイヤー"を受賞したゼロエミッション車(ZEV)である。