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投稿日: Oct 06, 2012 8:22:40 PM
健さんは、ヤクザの美学路線が大ヒットし、一躍大スターにのしあがったものの、その後会社が年間10本以上も同じような作品を制作し続け、
自分の役に集中したり思考したり試行したりできない状態が続き、”このままでは会社にしゃぶりつくされて俳優人生は終わる!”と考えて、
東映から離れました。その後は、納得できる作品だけを選んで、ポツポツといき長く映画俳優を続けてこられたのですが、ふりかえると、裕次郎さん
や小林旭さん、菅原文太さんよりも多彩なキャラクターで印象深い役柄を演じてこられたと思います。
ヤクザ役は出自が筑豊の炭鉱町の名家ですからすんなりと入り込めたでしょうが、その後の日本人を象徴する不器用で真面目で寡黙なキャラを作るにはかなり努力されたのではないかと思います。
さて、わが哀川町世代は、一部のリーダーを除けば、兵隊としてのピークは過ぎ、もひとつきばって新しい知識・能力を身に付け、後方部隊として頑張るか、あるいはシニア・ベンチャーとして一旗揚げるかというところに来ています。
昔のように、窓際族として定年まで我慢するというのは、会社が許さない状況でしょう。
”ゆっくり吟味して、十分に勉強して、なっとくいくものだけ取り組む”という健さんの姿勢には学ぶべきものが多々あります。