常に悪人たるべし。
投稿日: Oct 29, 2010 9:44:45 PM
いわゆる怖いおっちゃんのことではなく、歎異抄および中村天風師の一解釈によるいきざまですが・・・・・・
①一つの道に精進しても、次から次へと煩悩(慾)がわきあがってくるもので、道を究めることは常人にはおそらくない。
後ろを振り返ることが多くなってくると人生晩節をむかえたといえる。
②日本人の(特に関西人の)いいところとして、まずあやまること(先自己批判)が伝統的に商人のマナーとされてきました。まさに自分を悪人にして、衝突の衝撃を
やわらげ、再び話を軌道に乗せる。肉を切らして骨を砕く思考です。
わけのわからない善人面のマスコミ人や学会の先生方よりも、出家してもなおJALという化け物に取り組む稲盛氏や、現役選手のころもそうだったが今もなお70代後半をむかえても指導者としての現場復帰に色気を見せる野村克也氏のようなもがく生きざまを私は支持します。
おそらく、親鸞上人のいう「いわんや悪人をや」とはこういう人たちのことではないでしょうか。