2018/3/10press 河野外相「気候変動、日本にとって外交的に非常に大きな課題」
投稿日: Mar 09, 2018 11:57:5 PM
河野太郎外務大臣は3月7日、自然エネルギー財団(東京都港区)主催の国際シンポジウムの冒頭で挨拶し、「日本も再生可能エネルギーの導入を通じた気候変動対策を日本の経済成長と世界の経済、社会の課題の解決のために生かしていかなければならない」と述べた。このシンポジウムのタイトルは「REvision2018 ~自然エネルギー大量導入が世界を変える~」。イイノカンファレンスホール(東京都千代田区)で開催された。気候変動は人類が直面する最重要課題
挨拶の中で河野大臣は、「気候変動が世界各地の自然災害をより厳しいものにしており、一刻も早い対処が必要」「パリ協定に掲げられた2℃目標を達成するためには、国際社会が一丸となってこの問題に真剣に取り組んでいかなければならない」と呼びかけた。また、その気候変動へ対応する中で、大きな力になりつつあるのが世界中で起こっている再生可能エネルギーの導入の拡大で、これは大きな投資と価格競争力が向上しているからこそ大きく進んでいる、と語った。一方、この分野における日本の現状は、アブダビでの国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の総会でも話した通り、「lamentable(嘆かわしい)」という状況に直面していると指摘した。気候変動にどのように取り組むかは、単に環境だけでなく、経済全体や開発の問題といった色々な分野に影響を及ぼす。そこで河野大臣は、気候変動問題も外交的に非常に大きな課題になっていると語り、「日本も真剣に気候変動外交を積極的に進め、できればその分野でも日本外交がリーダーシップを握り、パリ協定が掲げるビジョンを実現するために力を尽くしていかなければならないと思う」と述べ、外務省がこの問題に積極的に関与していく考えを示した。