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投稿日: Mar 05, 2018 10:59:1 PM
大阪ガス(大阪府大阪市)は、アイシン精機(愛知県刈谷市)、京セラ(京都府京都市)、ノーリツ(兵庫県神戸市)、パーパス(静岡県富士市)、リンナイ(愛知県名古屋市)の4社と共同で、家庭用固体酸化物形燃料電池「エネファームtype S」の新製品を開発、2018年4月に発売すると発表した。この「エネファームtype S」192−AS07型/AS08型は、大阪ガス、アイシン精機、京セラの3社とトヨタ自動車(愛知県豊田市)が開発した技術をベースに商品化したもの。同製品は、定格出力で運転した際の発電効率53.5%を達成している。なお、現行商品の世界最高発電効率は52%、同製品は定格出力1kW以下の家庭用燃料電池で世界最高の発電効率(2016年2月24日時点)という。これにより、従来の給湯暖房システムを使用した場合と比較して、年間の光熱費を約11.3万円、CO2排出量を約2.4トン削減できるという。また、余剰電力買取の観点からみると、従来品では年間約5000円だった買取金額が、約7000円まで向上すると見込む。製品価格も低減した。自立運転機能なしの発電ユニットとバックアップ熱源機のセット希望小売価格(税抜)は、現行品よりも約10万円低減した168万円。自立運転機能なしの発電ユニット単体の希望小売価(税抜)は132万円とした。また、スマートスピーカーを経由した音声操作が可能になるなど、IoTを活用した4つのサービスを追加している。大阪ガスエネファーム、累計8万台
同社は2月28日、家庭用燃料電池「エネファーム」の累計販売台数8万台を達成しており、同製品発売により、更なる販売促進を図りたい考え。「エネファームtype S」は、天然ガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、発電した電気を家庭内で利用するとともに、その際に出る熱もお湯として有効的に利用できるエネルギーシステム。開発にあたっては、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託業務の結果得た成果を一部活用している。