2018/3/16press 「空飛ぶクルマ」の諸問題 開発、環境、騒音、費用 立ちはだかる壁
投稿日: Mar 15, 2018 10:42:7 PM
未来のタクシー空を飛ぶ?オンデマンドによる空中を移動できるようになるシステムが、数年後には整う見込みだが、しかし障壁も存在している。あらゆるメディアが「空飛ぶクルマ」そのものを既に紹介しているから、今回AUTOCARは技術を使った、あたらしい交通機関に注目した。紹介するプロジェクトを率いるのはキティ・ホーク・フライヤー。連邦航空局の規定に則りテストを重ね、安全かつ合法的に実現可能となるように乗り物づくりに奔走している。未来のタクシーともなりうるマシンは、これまであったプロトタイプとは違い、ロデオ・マシンにまたがるようなスタイル。六角形の姿をしていて、水面を難なく越えていけるスタイルに設計されている。いつでも望んだときにできる個人によるフライトの制限が、この度緩和され、広く一般向けとなった。ただし世界中のどこでもいいというワケではない。
目の前にたちはだかる「壁」
現実的に考えると技術、費用の面での壁が大きく立ちはだかる。また、フライト中の騒音問題も取り組まなければならない問題である。ヘリコプターは騒音問題のやり玉に上がりがちだが、子ども用のドローンでさえも騒音を発生させていると言える。ホバリングするには重量を持ち上げるに等しいパワーを発生させることが必須だ。もちろん可能であるのだが、問題はどう効率的にモーターを動かし、騒音を立てずに移動速度を上げることができるのかである。自由に空を移動できる魅力的な日々が実現されるのも近い将来の話。ただ、ちょっとのエネルギー消費でやらなければならないという法律的な問題も邪魔をしている。もちろん無視はできない。環境問題にも取り組まなければ、自由に空を移動できる社会は実現しえない。10年後、いや5年、いや1年か。この記事を振り返ったときに、われわれは何を感じるのだろう?