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投稿日: Feb 25, 2018 1:18:37 AM
バンブーマテリアル(熊本県玉名郡)、バンブーフロンティア(同)、バンブーエナジー(同)は2月5日、竹の利活用と高付加価値化を図る事業において、竹を原料とした新建材で建てた生産工場が完成したこと、また、竹を活用した製品の製造・出荷を2018年春より開始することを発表した。同事業は、国内の課題である「荒廃竹林の問題」「竹の産業化」「地域経済の好循環」「竹バイオマスエネルギー熱電併給モデルの構築」などを同時に克服できるビジネスモデルとして、同3社が取り組んできたもの。同3社は、この事業により、地域の未利用資源である竹を活用し、荒廃竹林の整備に寄与するほか、竹林所有者などの保持から工業製品産出までの新規サプライチェーン構築による雇用創出などを見込み、地方創生を図る。同事業で竹を包括的に利用し、循環型の活用を行うため、同3社が担う役割は下記の通り。
バンブーフロンティア 竹林整備、伐採・収集・一次加工を担い原料を安定的に供給。同社では2017年12月より竹の買い取り事業を開始。「3年生以上の孟宗竹の幹材」の買い取り価格は、条件により1キロ当たり6円~8円。 バンブーエナジー 竹・杉バーク(樹皮)を活用したバイオマスエネルギーの熱・電気を供給する。 バンブーマテリアル 竹の特性を活かした新建材と不燃新建材の開発・製造販売を行う。
開発された竹製建築資材の特徴
この事業の中で開発された竹製建築資材「BamWood」は、高強度コンクリート並みの強度を持つという試験結果が得られた。さらに、竹の性質である曲げ強さ、引張強さも併せ持つ。同資材は、孟宗竹を特殊なローラープレスで圧延圧搾、竹の繊維(維管束)の強度特性を生かし、2,600トンプレスで高密度に圧縮整形したもの。同3社によると、構造材・外装材・内装材・家具建具などに幅広く活用できる新素材だという。