接続副詞と接続詞

文と文を繋げるには接続副詞を用いる方法と、接続詞を用いる方法がある。

接続副詞

接続副詞は、述部あるいは定述語の前に置かれ、その述部あるいは定述語の後に別の節が続くことを示す。

この場合、前側の節の定述語の後にはピリオドを挟まず、次の節を続ける。

ただし、区切りを明確にするためにセミコロンを置いてもよい。

上記のような性質上、接続副詞はSOVまたはOSV語順のときしか使えない。

Vが最後に来ない倒置語順の場合は、接続詞を用いることになる。

主要な接続副詞は以下の通り。

yibun wētir ruhay hakri; sukru qopri.

その本は読んだが理解できなかった。(wētireh:本、hakre:読む、sukru:[副詞]~できない、qopre:理解する)

なお、「kuy+定述語」「wīri+定述語」の代わりに、その定述語の特徴形(形容詞の場合は副詞形)を単独で用いることによっても連続の意味を表せる。

この言い方は特に韻文で好まれるが、口語や散文でもよく行われる。

wāleh kuy hūtas; yawqeh nuysas. = wāleh hūtu; yawqeh nuysas.

春が過ぎて、夏が来た。(wāleh:春、hūte:(時が)過ぎる、yawqeh:夏、nuyse:(時が)来る)

接続詞

接続詞は文と文の間に置かれて、両文の関係を示す。

接続詞は前の文のあらゆる要素よりも後ろに置かれる。

区切りを明確にするため、前の文の終わりにセミコロンを置いてもよい。

主要なものは以下のとおり。

基本的に接続副詞の末尾にeを付けた形である。

yibun wētir hakri. ruhaye sukru qopri.

その本を読んだ。しかし理解できなかった。

連言と選言

連言と選言は、等位の要素同士を接続する語である。

連言はAND、選言はXORに相当する。

連言

選言

kuy

heta

これらによって接続される要素は、最後の一つを除いて原形をとり、最後の一つだけが語尾変化を行う。

ただし、連言は省略できる。

三つ以上の要素を並べる場合は、

「A B C D」

「A B C kuy D」

「A kuy B kuy C kuy D」

の3通りが可能である。

※いずれも、最後の要素以外は原形をとる。

なお、kuyは否定文で用いられると「AもBも~ない」(NOR)の意味となる。

これを強調して言う場合には、kuyの代わりにturuという語が用いられる。

kaya kuy hīma yuxi bālew kuyu zārihatu krīxew. 私と彼は毎日一緒に通学している。

sūre yibun, tēta heta xuyni tīlazāriheh sakrew. この町には六つか七つの高校がある。

yibārew kaya kuy hīma zārihatu krīxe neplō. 今日、私と彼は学校へ行かない。

yibārew kaya turu hīma zārihatu krīxe neplō. 今日は私も彼も学校へ行かない。