代名詞

波藍の代名詞は以下の通り。格変化については別項で詳しく扱うため、ここでは変化形を記すのみとする。

また、複数代名詞は各代名詞に接尾辞-isを付けることで得られる。格語尾より前に付く。(以下、括弧内に複数形を示す。)

1人称「私」 a (ayis)

主格: ar (ayiza)

属格: aye (ayize)

対格: ayo (ayizo)

与格: ayu (ayizu)

2人称「あなた」 i (yis)

主格: ya (yiza)

属格: ye (yize)

対格: yo (yizo)

与格: yü (yizü)

3人称

英語は遠・近の2系統、日本語は遠・中・近・不定の4系統があるが、波藍は遠・中・間・近・総・不定の6系統がある。

総称と不定称以外は話し手(a)と聞き手(i)と指示対象(o)の距離関係によって分けられ、

近称(k-): a-o--i: a側にある。

間称(q-): a-o-i: aからもiからも近い。

中称(t-): a--o-i: i側にある。

遠称(m-): a--o--i: aからもiからも遠い。

のようになっている。(詳しくは照応を参照)

総称(b-)はフランス語のonやアルカのelと同様に、人や物事一般を指示する。

不定称(s-)は疑問詞「何」「誰」に相当し、不明なものを指示する。

更に、波藍の代名詞は指示対象が人(-e)か人以外(-o)かを区別するため、6*2=12個の3人称代名詞がある。

ただし、下表では便宜上、人以外をまとめて「物」としているが、実際には人以外の動物やコトも含む。

なお、下表にある形容詞形は日本語の「この」「あの」などに相当し、後ろの名詞を修飾するときに形で、それぞれに-äを付けた形である。