文字と発音

尋浦(しむな/Simna)には5個の母音17個の子音がある。

尋浦は尋浦文字によって記述されるが、

パソコン上ではラテンアルファベットによる転写表記を使う。

尋浦文字については、このページで最後に説明する。

以下では左の列から、転写表記、IPA(発音記号)、解説を示している。

文字は伝統的な順番で並んでいる。

母音

※同じ母音が連続する場合、je emaj→j'emajのように、エリジオンが起きる。

子音

※H h, Q q, W w, X xは使わない。

※異音は他にもあると考えられるが、ここでは一般的なものを特に示した。

尋浦文字

尋浦文字は左から横書きにする。

字形などがアラビア文字に似ているが、書く向きは逆なので注意。

以下の画像は尋浦文字の一覧である。

尋浦文字は、6つの系統4つの付点法の組み合わせで作られる。

上の一覧は、系統を横に、付点法を縦に取った表となっている。

系統は左から「i系」「o系」「入系」「人系」「d系」「b系」、付点法は上から「無点」「一点(上点)」「二点(双点)」「下点」である。

合わせて24字が構成可能だが、人系一点と人系二点は使われないので、全22文字である。

各文字には、独立形・語頭形・語中形・語尾形の4種類がある。

一覧では転写表記の右に、独立形、語頭形、語中形、語尾形の順で示している。

それぞれの使い方は各名称の通りである。

二点字は全て母音を表すものであるが、これらを使うのは固有名詞を書く場合と、母音から始まる単語の語頭に於いてのみである。

その他の場合では母音を表記しないか、必要があれば、表の下に示された5つの母音記号を子音字の上や下に付して示す。

母音記号は、無点字と下点字では上に、一点字では下に付ける。ニ点字には付けられない。

エリジオンは転写表記ではje emaj→j'emajのようにアポストロフィを用いて示すが、

尋浦文字に於いては、"j emj"→"jemj"と表記する。

"e"には二点字の"e"を使い、この"e"を母音記号で表したり省略したりすることはできない。

ただし、転写表記ではふつう、母音字を省略しない。

また、固有名詞は、転写では語頭の文字を大文字にする。

文頭の文字を大文字にすることもあるが、これは転写表記における慣例であり、固有名詞とは限らない。

なお、コンマ(,)、終止符(.)に関しては転写表記でも尋浦文字表記でも全く同じである。

尋浦の文は、必ず終止符、疑問符、感嘆符のいずれかで終わる。

疑問符と感嘆符は以下の通り。

※左が疑問符、右が感嘆符。

以下は実際の使用例である。

「Ast bromib ton ctay nen anin carvir an jil Cion contrib j'emaj.」(紫苑が林檎を食べたと言う人を私は見たと思う。)

と書かれている。なお、「紫苑」は人名である。

(文字通り転写すれば「ast brmb tn cty nn ann crvr an jl cion cntrb jemj.」となる。)

母音記号を付けると以下の通り。

※参考

尋浦文字表と同様の方法で整理したアラビア文字の表を掲載しておく。

各文字ごとに、上段には転写表記(左枠内)、独立形(右)、下段には語頭形・語中形・語末形を示している。

ただし、語頭形と語中形が独立形と同じ場合は、下段には語末形のみを示している。

なお、ハムザ(ع系下二点)は記号であって形が変化しないので、下段を設けていない。

また、太陽文字は灰色の枠に入れている。