名詞の定性
爰珠の名詞では必ず定性を明示しなければならない。
定性とは、ある名詞が文脈上限定されているか否かを示す文法範疇である。
限定されていることを「定」、されていないことを「不定」と言う。
英語では、冠詞a/anの付いた名詞は不定、theの付いた名詞は定である。
爰珠において、定性は接中辞によって示される。
定名詞には「-i-」、不定名詞には「-ī-」を付ける。
この接中辞を「定辞」と呼ぶ。
定辞は名詞の性子の直後、開閉辞の直前に置く。
固有名詞は常に定だが、呼び掛け・強調・押韻などの理由で不定辞「-ī-」を取ることもある。
なお、総称は不定である。