代名詞と疑問詞

代名詞は冠詞と全く同じ形である。

以下に表を再掲しておく。

・人称と数の明示

尋浦の代名詞は基本的に、人称や数によってではなく、内外によって区別されている。

しかし、場合によっては「あなた」と「彼」が両方とも外となってしまい、言い分けられないといったことが起こりうる。

そのような場合、必要に応じて以下のような人称接辞を代名詞に接尾することで、人称と数を明示することができる。

ただし、遊格短縮形には付けられない。

人称接辞

・所有

所有はふつう遊格を使って表すが、

遊格代名詞の代わりに、上に挙げた人称語尾を名詞に付することでも所有を表せる。

なお、所有を表す用法では、yを省略することができる(特に母音で終わる語に付く場合には省略するのが普通)。

例) t'aloy talyt = t'aloyt (私の馬が)

・疑問詞

疑問詞は、代名詞に疑問接頭辞"al-"を付けて作られる。

ただし、遊格短縮形には付けられず、遊格では常に非短縮形に付けられる。

境遊格の疑問詞は、laという特別な形になる(*alalとはならない)。

この「la」は、聞き返したり驚いたりしたときに単独で使われることがある。(英語の「What?」のような感じ。)

この他、疑問動詞「l」もある。

動作そのものを問いたいときに、通常の動詞と同様に使われる。

意味に応じてどの類にもなるが、決められない場合はⅠ類とする。

例)lyses? = What are you doing?

疑問詞が文頭に移動することはない。

内外が分からない場合には、境が使われる。

文末には疑問詞を付するが、イントネーションは上昇調でも下降調でもよい。