複数
波藍には代名詞を除いて、文法範疇としての数は無い。
つまり、複数の表示は英語とは違って義務的ではない。
ただし、傾向として、基数詞(数詞形容詞形)の修飾を受けている名詞では複数を表示することが多い。
波藍では、名詞に接尾辞-iを付けることで敢えて複数を表すことができる。
-iは最も前に付く接尾辞である。つまり、格語尾などはこれより後に付ける。
-iの付いた名詞は第Ⅱ類名詞として扱われ、格語尾などが付く場合には-iが-yに変化する。
波藍には近似複数も存在する。
近似複数とは、複数あるうちの一つを挙げて表す複数のことである。
例えば「鈴木さんたち」と言う場合、
鈴木さんが複数人いるという意味であるならば単なる複数だが、
鈴木さんと佐藤さんと田中さんを纏めてそう言ったのならば、それは近似複数である。
近似複数は接尾辞-isを名詞に付けることで表せる。これも-iと同様、最も前に付く。
-isの付いた名詞は第Ⅲ類名詞として扱われ、格語尾などが付く場合には-izとなる。