名詞文
名詞文とは、名詞だけで構成される文のことである。
尋浦には繋辞文と存在文の2種類がある。
・繋辞文
繋辞文は「AはBである」という文である。
英語では繋辞(be動詞)を使って表されるが、尋浦に繋辞は存在しない。
したがって、対格名詞を2つ並べることで示す。(両者の内外はふつう一致する。)
A→Bの順でも、B→Aの順でも良い。
冠詞は省略されることが多い。
視者は省略されることが多いが、敢えて示す場合は、以下に示すような形式をとる。
また、直説法現在時制以外の繋辞文は、必ず以下の形式をとる。
[法辞-時制辞-視者語尾] [視者] [A/B] [B/A] [態詞] [その他]
例:「私はファラス(Faras)である。」→「(At) de(yt) (de) Faras.」または「(At) (de) Faras de(yt).」
例:「今夜(yuzar)は寒かろ(zift)う。」→「Et (en) yuzar (en) zift.」または「Et (en) zift (en) yuzar.」
・存在文
存在文は「AはBにある/いる」という文である。
英語では存在構文やhaveによって示されるが、
尋浦では対格名詞(A)と対処格名詞(B)を並べることで示す。
順番は逆であってもよい。
視者を明示する場合、直接法現在時制以外の場合については繋辞文と同様の構文をとる。
例:「私は昨日(dam)家(sten)にいた。」→「Ut de(yt) den sten an dam.」または「Ut den sten de(yt) an dam.」
例:「私には妹(stel)がいる。」→「(At) de stel den(yt).」 または「(At) den(yt) de stel.」 ※「妹が私のところにある」と考える。