音韻と表記
淵薫は「越薫(wēter kūnukūnoy)」と呼ばれる文字によって表記されるが、
コンピュータ上ではアルファベットによる代替表記を用いる。
以下ではこの代替表記を使って音韻を説明し、越薫については別頁で述べる。
母音
母音は右の20種類がある。
ā, ī, ū, ē, ōはaa/ao, ii/ie, uu/ue/ua, ee/ea, oo/oa/ouと書いてもよい。
※/iw/,/īw/という母音は存在しない。
短母音の発音は以下の通り。
重母音・長重母音におけるwとyについては子音の説明を参照のこと。
表は左から表記、IPA、説明を示す。
/u/,/ū/,/uy/,/ūy/で始まる音節は、常に頭にwを添えて表記される。(例: 頭 wūbeh /ūbeh/)
同様に、/i/,/ī/で始まる音節は、常に頭にyを添えて表記される。(例: 魚 yīxur /īxur/)
音節頭にある/a/および/o/は、声門閉鎖音を伴う。/e/は音節頭に立たない。
なお、重母音にはay[ɜ], aw[ɔ], ew[ø], oy[œ], uy[y]のような異音もある。
また、長重母音がこれらの長音で発音されることもある。(例: āy[ɜː])
子音
子音は以下の22種類がある。
音節中で取ることのできる位置によって、通子音(8種)、頭子音(10種)、末子音(4種)に分けられている。
通子音
通子音は、音節の頭にも末尾にも置くことができる。
頭子音
頭子音は、音節の頭にのみ置くことができる。
なお、wとyは音節末にも現れるが、これらは常に重母音・長重母音の一部であるため、独立した子音としては頭子音に分類される。
末子音
末子音は、音節の末尾にのみ置くことができる。
末子音には頭子音(wとyを除く)との対応関係があるが、この具体的な適用については別項で説明する。
約物
約物を用いないのが伝統的な書き方であるが、慣例として以下のような約物が使用される。
なお、約物を用いても用いなくても、以下のような箇所では改行するするのが望ましい。