文末詞
文末詞は文や節の終わりに置かれ、極性や語気、対人モダリティを表す。
一つの文/節に複数の文末詞を置くことは可能だが、助動詞のようにスペーシング無しで並べることは出来ない。
ここでは主要なものを紹介する。
肯定 näk
肯定文/節の終わりに置いて、文の事実性を強める。英語でいう強調の助動詞doに相当。
否定 jan
否定文/節の終わりに必ず置く。
疑問 mek
疑問文/節の終わりに置く。ただし、置くかは任意で、単に上昇調で発音し、疑問符を付けるだけでも良い。
否定疑問 cümä
否定疑問文/節の終わりに置く。疑問のmekと同様、上昇調と疑問符だけでも良い。
代わりに"jan mek"や"mek jan"ということは出来ない。
反語 jek
反語文/節の終わりに任意で置く。
断定 yak
文の事実性を強める。肯定文でも使えるが、その場合はnäkを使うことが多い。
疑問文では使うことが出来ない。否定文でよく使われ、janの後ろに置かれる。
確認 xao
文の内容を聞き手に確認する。「~でしょ?」「~だよね?」に相当。
軽い確認の場合は下降調で発音して疑問符は付けず、本当に確認して相手からの返答が欲しい場合は上昇調で発音し、疑問符を付ける。
敬意 es
波藍には日本語や韓国語ほどの敬語の発達が見られず、聞き手に対する敬意を示すこの表現のみが存在する。
基本的には文/節の一番最後に置かれるが、疑問・否定疑問の文末詞がある場合だけはそれより前に置かれる。
独立詠嘆 al
独り言などで多く用いられる、人に反応を求めない詠嘆。日本語の「~なあ」に相当。
依存詠嘆 el
相手に対して反応を求める詠嘆。日本語の「~ねえ」に相当。
情報提供 ol
相手に情報を提供する。日本語の「~よ」に相当。