比較
比較表現の作り方
比較では下に示す2つの要素が必須である。
・比較の基準(形副詞)
・比較対象(文法的に対等な2つの要素tとkを含む2つの文TとK)
・比較を表す格詞(一般的には[格詞]と表す。)
比較とは、比較の基準に関して、tとkのどちらの程度が優れている、或いは劣っているかを述べることである。(以降、tのkに対する優劣を常に述べるとする。)
比較を表す文の作り方は、以下のように一般化できる。ただし、具体的にどの格詞を用いるかについては後述する。
(1) tとkが、一つの単語/句/節の場合
→ tの直後に"[格詞] k"を加える。ただし、kが長い句/節の場合は(2)を適用する。
※文の意味が一つに定められるならば、"[格詞] k"はtの直後以外においても良い。
(2) (1)以外の場合、又はkが長い句/節の場合
① "T [格詞] K"という文を作る。
② Tと共通している要素で、Kの述語動詞に係る副詞的要素をKから消去する。
③ sol格名詞(句/節)、或いはyul格名詞(句/節)がTとKで共通の場合はKから消去する。ただし、省略しても文意がひと通りに決まる場合以外、両方を省略してはならない。
④そのほか、共通している名詞は指示詞、共通している動詞は代動詞に変える。
※比較していることを明示するため、tにある比較の基準にvein, vistを付する場合がある。ただし、vistを用いた場合はtとkの優劣が逆になる。
格詞
[格詞]は、tのkに対する優劣によって以下の中から決定する。
・同等比較(t = k)
→kok
・優等比較(t > k)
→nod
・劣等比較(t < k)
→kalt
・同等或いは優等比較(t ≧ k)
→alnod
・同等或いは劣等比較(t ≦ k)
→alkalt
差を表す表現
どの程度tとkに差があるのかについては、格詞duを使って表現する。
例)an nod ti et ifi du 3 salt. 私はあなたより3歳年上だ。
例)an nod ti et ifi du tin. 私はあなたよりずっと年上だ。
例)an nod ti et ifi du folk. 私はあなたの二倍歳だ。