文の要素とレベル

語順や修飾関係について正しく理解するためには、

文の要素とレベルという概念を知っている必要があるが、

現段階で波藍を示しても仕方ないので、日本語の文で解説する。

※ここに出てくる用語はあくまで波藍文法の用語であって、言語学の一般的な用語ではないので注意されたい。

私は仲の良い、二人の友達と比較的最近建てられた美術館へ行った」という文を例に考える。

この文を文節ごとに区切り、修飾関係を明らかにすると以下のようになる。(但し、「仲の良い」は一つの形容詞とする。)

図中で横並びになっている文節それぞれを、述語を除いて上から、図のように第一位修飾部第二位修飾部、……と呼ぶ。

また、各段で横並びになっている文節同士を同位の(同レベルの)修飾部という。

例えば、「私は」と「友達は」と「美術館で」は同レベルの修飾部である。

第一位の各文節にその下にある修飾部を足したものと述語を「文の要素と呼ぶ。

つまり、この文は「私は」、「仲の良い、二人の友達と」、「比較的最近建てられた美術館へ」、「行った」という4つの文の要素から成り立っている。

又、名詞・名詞句・名詞節を合わせて「名詞部と呼ぶ。他の品詞についても同様である。

他にも、語と句を「語句句と節と「句節と呼ぶ。