態
態には能動態、受動態、再帰態、自然態の4つがある。
能動態
能動態は最低でも主格と対格の2つの名詞をとる。(但し、省略される場合もある。)
4つの態のうち最も頻繁に使われる態で、態助動詞がない文では自動的にこの態になる。
例)aya yü pantubomro qök. 私は君に花束を与える。
例)aya balfryo des. 私は車を止める。
受動態 -et
受動態は英語では能動態での対格と主格とを交換するときの態であるが、
波藍では、能動態での対格か与格と、主格を交換するときの態である。
受動態の文では必ず主格の名詞が必要だが、対格・与格は任意となる。
また、日本語のような間接受動は存在しない。
例)pantubomra ao yü qöget. 花束は私から君に与えられる。
例)ya ayu pantubomro qöget. 君は私から花束を与えられる。
再帰態 -än
主格と対格が一致し、かつ動作が主格の意志を伴う場合に使う態。
対格は必ず省略される。
例)aya dezän. 私は止まる。(=aya nego des. 私は自分を止める。)
自然態 -op
意志を伴わない動作の客体を主格とする場合や、主体を無視して客体に焦点をあてる場合に使う格。
客体を主格にとり、対格は必ず省略される。
例)balfrya dezop. 車が止まる。