名詞の開閉
爰珠の名詞は数・性・定性の他に、開閉も明示しなければならない。
開閉は爰珠特有の文法範疇である。
名詞の開閉は以下のように決まる。
主節の述語を直接修飾している名詞、つまり主節の主語や目的語などは開である。
また、前置詞句が主節の述語を直接修飾している場合、その前置詞の目的語は開である。
従属節の述語を直接修飾している名詞、つまり従属節の主語や目的語などは半開である。
また、前置詞句が従属節の述語を直接修飾している場合、その前置詞の目的語は半開である。
※ここでの従属節は、主節の次ぐレベルの従属節のみを指す。つまり、従属節の従属節は意味しない。
開名詞を修飾している名詞、つまり開名詞を修飾する属格名詞は閉である。
また、開名詞を修飾する節の述語を修飾している名詞も閉である。
更に、前置詞句が開名詞を修飾している場合、その前置詞の目的語は閉である。
開でも半開でも閉でもない名詞は半閉である。
上記のような規則で開閉は決まり、名詞にはそれに従って接中辞を付ける。
この接中辞を「開閉辞」と呼び、定辞の直後、格辞の直前に付ける。
<補足>
表や解説では開→半開→半閉→閉という順番で書かれるが、
実際には開→閉→半開→半閉という順番を意識しておくと便利である。