態詞と疑問文
態詞はモダリティ等を表す品詞である。
[動詞-(視者語尾)-相類語尾]の後ろに置かれる。
一つの動詞に対して複数個使うことができるが、
その場合、態詞と態詞の間にはスペースを置かず、続け書きする。
否定態詞enを含む場合にはenが一番初めに置かれるが、その他の態詞について特に決まった順序はない。
*これらの態詞を伴う節は、原則として帰結節を必要とする従属節なので、述語は直説法の代わりに接続法をとる。
帰結節はこれらの態詞を含む節の前か後ろに置かれ、正式には単純接続の接続詞santで両者を結ぶが、このsantは省略してもよい。
・否定文
否定は否定態詞enによって表される。
ただし、無相および習慣相の否定は、enを使わずに未然相で表すことも多い。
基本的にenは[態詞]の位置に置けばよいが、
視者が視者語尾のみによって示されている脱帽文においては、
enは [法辞-(a)-動詞-視者語尾-相類語尾] の前に置かれる。
つまり、「私はリンゴを食べない」は、
*Cotrytir en des emaj.
ではなく、
En cotrytir des emaj.
となる。
態詞を複数使っている場合でもこの規則は適用されるが、
en以外の態詞は本来の位置に残り、enだけが前に移動する。
・疑問文
疑問詞を用いる疑問文については既に述べた通りだが、
諾否疑問文も、疑問辞"al-"を用いて作る。文末は上昇調となる。
疑問辞は、動詞の直前に付く。
すなわち、脱帽文においては、
[視者] [法辞-al-動詞-視者語尾-相類語尾] [態詞] [その他] ?
着帽文においては、
[法辞-時制辞-視者語尾] [視者] [代名詞] [al-動詞-相類語尾] [態詞] [その他] ?
となる。
脱帽文において、[法辞-(a)-al-動詞-…]となっていない点に注意されたい。
aが重複するので、疑問辞が挿入されると、「-(a)-」は消えてしまう。
また、直説法では「-(a)-」が省略できたが、疑問辞"al-"の"a"は省略できない。
※尋浦に受動態は存在しない。
変化という図式に全てを当てはめて考えるため、格を交換することが不可能だからである。
それに相当する表現としては、"視者の転換"がある。
内外を決める視点を変更することで、結果的に受動態と同じような表現上の効果を得ることができる。