投稿日: Aug 10, 2015 7:46:58 AM
こんにちは!3回生トレーナーのオレンジです。
今年は我が長崎西高からKULにPLとして入ってくれた子がいて、とても喜んでいます。今こそKULにおける長崎県の勢力を伸ばすときです。(笑)
さて、この日記に何を書こうかとテストが終わってから考えていたのですが、あえて需要がないであろうテーマで書こうかと思います。
「ミステリ」です。
ミステリといえば推理小説のことですが、推理小説というと「推理小説って人が死ぬんやろ、そんなの読むなんて気持ちわる...」などとおっしゃる方々がいますが、そうじゃないんです!確かに作品の中で人が死ぬかもしれません。でも推理小説は事件が起こり、手がかりが与えられ、探偵が推理する、という構成になっていて、最終的に探偵がその類いまれなる頭脳をもって犯人を突き止めるところがミステリの醍醐味なのであって、人が死ぬなどというのはただの側面でしかないわけです。人殺しの小説を楽しむ人などという偏見はもってもらいたくないものです。
ミステリといっても色んなものがあるのですが、僕は警察が地道な捜査を突き進めて犯人逮捕!などというものよりは、一癖二癖はある変わった探偵が推理していくような「本格ミステリ」が好きです。さらにいうなら吹雪の山荘に閉じ込められて外部との接触が絶たれた状態で殺人事件が起こる...などという古典的な、ありきたりなやつが好きです。
探偵とその助手(シャーロックホームズとワトソンのような)の絶妙なやりとりや、凡人には考え付かないような奇抜なトリックなど、話したいことはたくさんあるのですが話が長くなってしまうので、おすすめの作家さんを紹介して終わりたいと思います。
綾辻行人さん
京大ミス研出身で深泥池周辺に在住していたことがある(著書に深泥丘奇談というものがある)。十角館の殺人でデビューされ、以降《館シリーズ》、《囁きシリーズ》などを手掛ける。
綾辻さんの《館シリーズ》はまさに吹雪の山荘的推理小説で、奇形の館で次々と起こる殺人事件を探偵が推理するものです。どんでん返しに次ぐどんでん返しがあっていつも度胆を抜かれます。
ヴァンダインの二十則(探偵小説の基本指針)に多少ふれるところがあるのですが、そこも楽しみの一つです。
おすすめは十角館、迷路館、奇面館です。
京極夏彦さん
妖怪研究家であり、妖怪をモチーフにした《百鬼夜行シリーズ》を手掛ける。
なんといってもその本の分厚さが京極さんの特徴で短いものでも700、長いものだと1300ページを超えるものもあったりします。それだけでなく探偵の京極堂が物語の至るところで量子力学や寺の宗派についてご高説するものだから、初めて読んだとき理解力のない僕はページが進まなくてイライラしました。しかし分厚いからこそ推理編にさしかかると、これまでの手がかりがどんどん組み合わさってまるでジグソーパズルがぴったり完成するかのような満足感が得られるわけです。
とりあえず姑獲鳥の夏から読むことをおすすめします。
連城三紀彦さん
僧侶でありながら推理小説家でもあった。人情あるミステリを多く手掛ける。
時代設定が戦後の復興期で、淡々とした語り口ながら抒情性あふれる文体であるなどして、ミステリとしてはもちろんのこと、普通の読み物としても楽しめる作品が多いと思います。
おすすめは戻り川心中です。
そのほかにも法月綸太郎さんや有栖川有栖さん、小野不由美さんなどなど紹介したい方はたくさんいらっしゃるのですがここで終わります。
なお、すべての本を読んだわけではないので、作家さんの紹介は僕のイメージということになります。作品と多少違うところがあってもご了承ください。
次は持ち前のユニークさと話術で相手の心を惹きこむ24期トレーナー、たままくんです!(時々イラッとさせられることもあるとかないとか、、、)
お楽しみに!!