戸松君のコメントに関して

P大島昌二:2020.11.4

戸松君のコメントに関して

shoji oshima


 FT を英語で読んでいるのかという単純な質問に答えることはやさしい。Yes です。


FTが日経に買収されたことは周知のことですがFTの記事や編集方針がどれだけ日経に

反映されているか私は日経は止めて久しいので知りません。FTの記事が日経デジタル

で翻訳で読めるかどうかも知りません。AIか何かで可能であればFTに限らずすべての

書物に適用できることになり便利この上ないことになります。今アメリカ大統領選挙

の結果の速報をCNNやBBCで見ていましたがテキサスでバイデン、フロリダでトランプ

がリードという接戦状態のようです。しかし「サイは投げられた」テレビや新聞の速

報に一喜一憂しても仕方がないので質問の真意を汲んで(?)もう少し詳しく書いて

見ます。


英字紙はいろいろのものを愛読しました。最初は英語力の不足から時間もかかり量も

少ししか読めませんでした。今も事情はあまり変わりませんが視力の減退に悩まされ

ています。最近気づいたことはマイケルソフトのサービスと思うのですがPCのマウス

を右クリックすると「音声で読み上げる」という項目があってそれを利用して耳から

聞くことができることを知りました。これはPodcast には及びませんが女性の声で結

構上手に読んでくれます。休憩なしに読み上げるので私が活字を読むよりも数段早

い。難を言えば十分に理解しないまま先へ進まれてしまうことでしょう。もちろん前

に戻って繰り返せばそれで済むことではあります。


上に述べたYes は簡単に証明することができます。2001年にNYのツインタワーが破壊

された直後に私は英米紙がこれをどう報道するかに関心を持ち、「ツイン・タワー壊

滅テロ」という記事を13回にわたってA4で合計86頁になるレポートを友人および当時

の33PCネットへ送信しております。できるだけ中立的なレポートと思ってNYタイム

ズ、ワシントン・ポスト、ガーディアン、インデペンダントを主要な対象として関連

記事の要約を作成したものです。13回で86ページありますから一回当たり6.5

ページになります。その後もアフガン侵攻の頃に「9・11その後」と題して4回計

46ページ同様のレポートを書いています。


ウオーターゲート事件の記憶から当初はワシントンポストに期待したのですが往年の

investigative journalism (調査報道)の面影は失われており、早々と失望しまし

た。NYTも馬脚を現すのに期間はかかりませんでした。大分後になって反省の紙面を

作りましたが後の祭りです。中東だけをとっても、この一連のアメリカの暴挙がどれ

だけの悲惨をもたらしたかははかり知れません。


記事を追ううちにブッシュのイラク侵攻は不可避と判断し、侵攻開始後は作業を止め

ました。戦闘状況の要約は下らない上に絶望感もありました。後になってコリン・パ

ウエル国務長官は生化学兵器の存在を信じて国連の説得などに動いたことは最大の失

敗だったと後悔の念を繰り返し述べています。アラン・グリーンスパンFRB議長は自

伝に、ブッシュはイラクの石油が欲しかったのだと書いています。トランプが不動産

屋であったように、ブッシュは石油に目が眩んだと言うことでしょう。イギリスのブ

レアー首相はブッシュのプードルとなり、わが日本の小泉首相はブッシュの前でプレ

スリーを踊って見せました。


今あらためて速報を見ると、テキサスは赤リードに代わり、全体の得票数はバイデン

131、トランプ108となっています。この間にイラク戦争の報道でビン・ラデン

とのインタビューなどで名を轟かせたインデペンダント紙の記者、ロバート・フィス

ク記者の訃報が伝えられました・



大島昌二


コメント=====

Takao Tomatsu

2020.11.3 19:01


 本文を読んでいて、内容とは関係なく単純な興味が湧いてきたこととして、次元の低い質問で恐縮だが、大島君はFinancial Timesを常時英語の原文で読まれているのだろうか、それとも日経デジタルの日本語翻訳版でか。僕は海外で生活していた折は業務上の必要性もあり、横文字の現地の新聞を読んでいたが、大変な労力を必要とする極めてTime-Consumingな仕事だった。リタイアしてからこの二十数年間英語に触れる機会も必要性も一切なかったので、この機会に先程ネットでFinancial Times原文を読みかかったが、一日かかってもとても読み切れそうもなく諦めた。悲しいかな、頭が働かない。  戸松