国立花見
P大島昌二: 2021.3.23
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シーズンを逃さないように国立大学通りを徘徊してきました。この週末あたりが最後の見ごろかもしれない。


何はともあれ「花見ぐらいはいいだろう」という声がブラウン管から聞こえるので今年の花見はそれなりの賑わいを見せるのではないかという予感がする。そこで久しぶりに国立の花便りをお送りします。

南口駅前広場。左端の三井銀行→三井神戸→さくら→住友三井(→?)と移り変わったレンガ色の銀行ビルは当時の建築高度制限で今や谷間に落ち込みかねない。

桜はまだ4~5分咲きか。緑の葉が出てから白い花を咲かせるわが大島桜がまず最初に開く。ここは大学東キャンパスの正門の前。駅方向を振り向くと、今年も春は春の爛漫たる景観が待っていることを予想させる。歩道沿いに小学生もとりどりの花を咲かせている。最後に大学の門前の看板。今は春休みだが出入りする学生も散見される。これまでの授業はすべてオンライン授業で、ごく例外的にゼミが行われることもあった程度という。コロナ警報の解除は数年なさそうだから、そろそ

ろ何らかの新方式が編み出されるのではないだろうか。

御多分に漏れず国立も店舗の入れ替わりが激しい。新しい店の前を通っても前はどんな店だったか全く思い出せない。数日前には洋書の銀杏書房が店仕舞いをした。大学の購買部の書籍部も大きくなったが増田書店は依然として本屋さんらしい本屋で頼もしい。ほとんど姿を見せなかった老女が奥のレジにいて往年の面影無きにしも非ずなので「失礼ですが」と聞いてみた。われわれの学生時代に店内を切り盛りしていた力のありそうな「おかみさん」であった。昭和31年に嫁に来たということであるから間違いない。なべてが変わりゆく世界で変わらないものを見ると心が安らぐ。安倍さんもどうせ花見をするのなら一人お忍びで国立に来られたらどうかと思う。

Takao Tomatsu

9:11 (11 分前)

何十年振りかで見る国立の街、全く初めて行く場所のような新鮮さと好奇心で写真を見ながら、達筆の説明文をじっくり読ませてもらいました。有難う。

素晴らしい所で生活している大島君が羨ましい。 

未だ桜が咲かない寒い岡山県山間部在住 P戸松