[関西大学リーダーズ・ナウ在学生・卒業生インタビュー]より


福井 しほ─ふくい しほ ■1993年、大阪市生まれ。私立四條畷学園高等 学校卒。2016年関西大学文学部卒。同年株式会 社朝日新聞出版入社。営業本部販売部、デジタル 本部AERA dot.編集部を経て19年4月よりアエ ラ編集部に配属。趣味は音楽鑑賞、読書


伝説的ギャル雑誌の復刊、世界の教育現場、Instagram、 Facebook、Twitter、LINEなどのSNS事情─。時代を彩るト レンドに迫り、見え隠れする人間心理と時代のニーズを記事にする福井さん。関西大学タイムスで磨いた取材力と行動力、そして 感性を最大限に発揮して“時代”を追い掛け、記している。

訪日外国人でにぎわう築地市場の目と鼻の先─。アエラ編集 部がある朝日新聞東京本社で“黒×赤”に身を包んだ福井さんは 「東京は人が多くて、ザワザワしていて好きですね」と話した。

庭 のように慣れ親しんだ大阪屈指の商店街・千林商店街を懐かしむ ようにはにかんだ。入社3年目に肩書きはAERA dot.編集部記者 に、4年目の2019年4月からアエラ編集部記者に。

ラテン語で時 代を意味する「AERA」は、平成になる前年の1988(昭和63)年5 月創刊、センセーショナルなダジャレ交じりの1行コピーととも に8万部超の発行部数を誇る国内有数の週刊誌だ。

「今はSNS系のテーマが多い です。ハッシュタグ(#)検索を する時、TwitterとInstagram では同じ『タグる(“タグ”と“手 繰り寄せる”を掛け合わせた言 葉)』手段でも文字数制限があ るかないかによって使われ方が 違うなど、取材を通じて初めて 気付かされることも多いです」 と福井さん。

本筋とはそれた話をクローズ アップして全体像を彩る哲学的 な国語教師、一つ一つの言動を 納得するまで深掘りする同級生と出会った高校3年間が「自分の価値観を最も変えた時代」と言 う。

バンカラな学風に憧れて入学した関西大学では、黒ペンで殴 り書きしたような立て看板に引かれ、関西大学タイムスの扉をた たいた。「編集長と2年次生が1人の計2人しかいなくて、1年次 生は私ともう1人の男子学生だけで……。

取材、記事作成、入稿 の繰り返しでした」。2014年1月に学内で開かれたソチ冬季五輪 フィギュアスケート男子代表の髙橋大輔選手、町田樹選手の壮行 会では、予定稿(事前に準備した原稿)に当日の写真を添え、大学 周辺のコピー店で印刷した“号外”を配布。一問一答の全文掲載 がファンの間で話題となり、問い合わせが相次いだ。

「紙面レイ アウトもサイトデザインもシンプルですが、見てくれる人がいる ことを凄く実感しました」。五輪直後に編集長に就任すると、赤 字打破を目標に掲げた。

親しみやすさとお得情報満載で、1万人 超に倍増させた公式Twitterのフォロワー数を交渉に用いるなど、 広告営業でも手腕を発揮した。

2013年11月発行の『関西大学通信』第427号、「関大生なんで もMy記録」。18組20人の関大生が持つユニークな記録を数字で クローズアップする見開き特集に、2年次生で登場した福井さん の記録は「80人」。

黒地に白の水玉(ドット)柄のワンピースに赤 のカーディガン、そして黒の靴。関西大学タイムスを両手に、は にかんだ表情で「1年間で80人の取材をしてきました。

文章を書 くことが好きで、そのことが生かせるサークルを探していた時に 『関大タイムス』と出合いました。(後略)」。

6年後の今、元号は平 成から令和に─。当時と変わらぬ勝負カラーに身を包み、当時 とは「責任の重さが絶対的に違う」プロフェッショナルとして、ト レンドから見え隠れする真実に迫り、【福井しほ】の署名入りで “時代”を記している。

September,2019 — No.58 — KANSAI UNIVERSITY NEWS LETTER ■リーダーズ・ナウ[在学生・卒業生インタビュー] LEADERS NOW! 10


参考

関西大学

https://www.kansai-u.ac.jp


一圓 光彌(関西大学名誉教授)社会福祉学者

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E5%9C%93%E5%85%89%E5%BD%8C


桂文珍(関西大学講師)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%82%E6%96%87%E7%8F%8D

落語的 学問のすすめⅠ・Ⅱ(関西大学での講義録)
文珍の日本史人物高座(笑てるうちに歴史がわかる)
森は3冊とも読了しましたが、寄席みたいに笑えます。


伊藤たかえ(関西大学卒 弁護士 参議院議員 兵庫県宝塚市在住1968年生れ)

https://ito-takae.com/

誠心誠意の公明党参議院議員です。2022年参院選候補