2023高教組中央委員会

 11月25日、秋田県教育会館で定期中央委員会が開催されました。分会から選出された中央委員が会場、オンラインで参加し、議案審議と情報交換をおこないました。

 校務支援システムについて「担当者が困っているのは作業よりも、前段階の設定やみんなが使えるように説明するのに時間がとられることだ。手間をかけて導入しても業務削減につながらないことにがっかりしている。専門サポーターを、ぜひつけてほしい」と発言がありました。校務支援システムは各学校で課題があるようで、「結局後から印刷するなど二度手間になっている。仕事が減った気がしない」といったように、学校によって運用実態が異なっていることもあり、この解消が必要です。また、「支援システムで厄介なのは、マニュアルにない設定があることで、ヘルプデスクに問い合わせるとやったことのないマニュアルが出される。通知表を出しなおしたケースもあった。統合もあって、来年度以降の調査書など心配なことばかり。業者や県に改善を求めているが返事が来ない」といった声もありました。

 学校設備に関する問題では「特別教室等にエアコンがない」「職員室にエアコンが無く、夏場は38度になる」といった発言があり、今夏のような酷暑への対応を県に求めていかなければなりません。

 教職員未配置やそれにともなう多忙化についても発言がありました。「産育休の代替講師が見つからず、2クラス合同のリモート授業。予備校のサテライトのようだ。これでいいとなれば、教員数が減ってしまうのではないか」という現状と危惧、「教員数が1減になって厳しい状況だ。退職者がわかっていたが、新しい教員がおらず講師も未配置。自分も授業時数が増えていて大変だし、生徒にも負担がかかっている。若手教員がスキルアップできない環境だと思う」と青年教員からの訴えもありました。また、「みんな余裕がなくて、教研も分会レクすらも声をかけにくい。一人休んでも今いる人数でこなすしかない。学校全体に余裕がない」という発言があり、とりくみの在り方の検討が必要です。働き方改革全般について「通勤距離の長さについても問題とすべきだ。通勤時間、部活動など、すべてを含めて考えてほしい」といった声もありました。

 部活動の引率等の問題についても話題がのぼり、「自分のチームが出ていなくても、運営として呼ばれることがある。振り替えは消化できない」といった声や「部活の練習にかかるガソリン代も相当だが車の消耗も大きく負担。最近やっと交通費を出してもらえるようになったが、土日は4号業務がついているから、と出してもらえなかった」「練習試合に行くケースで、会場が近くても遠くても同じ金額であることに疑問を感じる」といった発言がありました。

 一方で組織拡大のとりくみとして「分会での集まりがしにくくなったが、近隣の梨農家と契約して買うというとりくみをしている。職場での話題にもなっている」と前向きな報告もありました。

 この後、すべての議案について承認され閉会しました。今、必要とされる教職員組合としてのとりくみをすすめていきましょう。