「令和の日本型学校教育」を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について、文部科学大臣が中央教育委員会に諮問

2023年(令和5年)5月22日、文部科学大臣は「令和の日本型学校教育を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策」について、中央教育審議会に諮問しました。諮問内容についてはリンクからご覧ください。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/mext_01437.html

この諮問は、2023年(令和5年)4月13日に発表された「質の高い教師の確保のための教職の魅力向上に向けた環境の在り方等に関する調査研究会」の論点整理を基にしています。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/183/index.html

様々な事項について審議、検討されるものと思われますが、「教員の数を増やすことによってこの状況を打開する」という考え方が希薄であることが問題です。この点についての言及は非常に限定的なものでした。

「教師不足への対応や新たな学びの創出のための多様な人材の教育活動への活用が求められる中で、教員集団の流動性や多様性を高めることに資する仕組み

「地域や学校の実情を踏まえつつ、持続可能な教職員指導体制を構築することができるよう(中略)より柔軟な学級編制や教職員配置」 

「35人学級等についての小学校における多面的な効果検証等を踏まえた、中学校を含めた、学校の望ましい教育環境や指導体制の構築の在り方

「教育の質の向上と教師の負担軽減のための小学校高学年における教科担任制の在り方」

「不登校や特別な支援を必要とする児童生徒数の増加に対応できる指導体制の在り方」

「教育の質を向上させるとともに、教師が教師でなければできない業務に集中できるようにするための(中略)支援スタッフの配置の在り方」


次のページではこれを踏まえての課題をあげます。