全教 教職員勤務実態調査について

 2022年(令和4年度)、全教は教職員勤務実態調査をおこない、2023年1月18日に第1次集計が記者発表されました。

 第1次集計から全教では次のように報告しています。


・校内での時間外勤務(4週間の平均):71時間40分 ⇒10年前調査より2時間超増加

・持ち帰り含む時間外勤務の合計:86時間24分 

・時間外勤務の上限(月 45 時間)についてみると、59.2%が超えていると回答

・さらに、校内での時間外勤務の分布、82.3%が上限超え、そのうち36.1%は 100 時間を超える。

・年代別では、30歳以下の若手の先生たちが最も過酷な勤務実態。

・小中では、平日1日あたり3時間以上の超過勤務をしている教職員が約半数。

・「長時間過密労働解消に必要だと思うこと」は、「教職員数を増やすこと」が最も多い。 

 秋田高教組書記局では、より多くのデータサンプルを使用して検証するため、日教組が同年に実施した「学校現場の働き方改革に関する意識調査」も組み込んだデータを暫定的に作成しています。その結果、暫定的ではありますが、以下のようなことが言えるのではないかと考えています。


★いわゆる「持ち帰りの仕事」が無い状態での一週間の時間外勤務は平均して「約17時間」

★これを4週に渡るとして計算すると「一か月約68時間」の時間外勤務となる

隔週土日を休みとして仮定すると「17時間×2+(土日の3時間45分×2を17時間から引き、×2)9時間30分×2」=53時間

17:00までの勤務だとすると、19:00~20:00に退勤しているといえる(ここでは早出の時間は考慮していない)

部活動顧問として考えると、18:00~18:30に部活動が終了していると考えるのは妥当と推察する

★部活動ガイドラインによると平日2時間、休日3~4時間の活動であることが求められているが、平日の部活動の開始を15:30~16:00とした場合、終了は17:30~18:00となる。

週休日(1週土日計)の「3時間45分」は部活動顧問であれば想像に難くない数値であるといえる

★いわゆる在校等時間として一般的に認識されるであろう1日の労働時間は「約10時間」

★一応勤務時間は7時間45分

勤務実態関係.pdf

このあと文部科学省が公表するとされる調査の結果と比較検証したいと思います。