現在日本の教育には「○○教育」という名称のものが数多く存在します。もちろん、どれも重要な内容ではありますが、一方であまりにも乱立し過ぎではないかとの批判も出ています。ここでは、一体どんなものがあるのかを見ていきます。
※私立学校については学校ごとに規定があると思いますので、差異が生じる場合があります。
「日本の文部科学省が進めている○○教育を一覧にする」と入力しました。そうすると、代表的なものを次のように一覧として出力されました。
・プログラミング教育、英語教育、道徳教育、キャリア教育、グローバル教育、持続可能な開発のための教育、特別支援教育、健康教育、学校のICT化
続けて、代表的なもの以外も出力するようにしました。
・学力向上施策、イノベーション教育、地域連携教育、情報モラル教育、国際理解教育、多文化共生教育、生涯学習の推進、教育の質保証と改善、学校安全対策、教育機会均等、特別支援教育の充実、職業教育(訓練)
続けて、他にあれば追加して出力するようにしました。
・教育DX、日本型教育の国際展開、ライティング教育、体育とスポーツ教育の充実、防災教育、日本語教育の充実、ICT活用による教育支援、学生のメンタルヘルス支援、教育におけるLGBTQ+支援、キャリア教育の充実、国際交流、留学促進、環境教育、生徒会活動の支援
最後にここまで出力されたもので共通項のあるものをまとめて出力したのがこちらです。
1. デジタル技術とICTの活用
プログラミング教育: 小学校から高校までのプログラミング教育を導入。
学校教育のICT化: デジタルツールやオンラインリソースの活用。
教育DX(デジタルトランスフォーメーション): デジタル技術の導入・活用。
ICT活用による教育支援: 教育用アプリケーションやオンライン学習リソースの提供。
2. 国際的視野と交流
英語教育: 実践的な英語運用能力の育成。
グローバル教育: 国際的な視野と多文化理解の促進。
日本型教育の国際展開: 日本の教育モデルの国際的展開。
国際理解教育: 国際問題や異文化理解に関する学習。
国際交流・留学促進: 留学や国際交流プログラムの推進。
3. キャリア教育と職業訓練
キャリア教育: 将来に向けた職業選択や自己理解の支援。
職業教育・訓練: 職業に必要な技能や知識の提供。
キャリア教育の充実: 職業理解や職場体験の充実。
4. 多様性と包摂
特別支援教育: 障害のある児童・生徒への支援。
多文化共生教育: 多様な文化との共生を促進。
日本語教育の充実: 日本語を母国語としない児童・生徒への支援。
教育におけるLGBTQ+支援: LGBTQ+の学生への理解と支援。
5. 健康と安全
健康教育: 健康的なライフスタイルの促進。
学校安全対策: 学校内での安全確保。
防災教育: 災害時の対処方法や避難訓練の教育。
学生のメンタルヘルス支援: 精神的な健康のサポート。
6. 地域連携と社会貢献
地域連携教育: 地域資源を活用した学習や地域との連携。
生涯学習の推進: 幼児から高齢者までの生涯学習の促進。
環境教育: 環境問題や持続可能な社会に関する学習。
学校教育におけるライティング教育: 書く力の育成。
7. 教育の質と改善
学力向上施策: 学力向上に向けた支援プログラム。
教育の質保証と改善: 学校評価や教育実践研究。
教育機会均等: すべての子どもに平等な教育機会を提供。
8. スポーツと課外活動
体育・スポーツ教育の充実: 健康増進やスポーツの楽しさの広め方。
生徒会活動の支援: リーダーシップや協調性を育むための支援。
もちろん他にもあると思いますが、収集型AIの判断としては以上のようなかたちで出力するようです。
例えば、金融教育やアントレプレナーシップ教育などもありますね。
①をご覧いただければわかりますが、この一覧に「今の学校教育には必要ない」と言えるものはないのではないでしょうか。どれも重要です。
これらの教育施策は名前が無くなっても、学校教育の中に定着し生き続けることになります。当然、そうなってしかるべきものもありますが、「これも必要あれも必要」とこの上にさらに上乗せしていくと、学校教育の中身が膨張していくことは容易に想定できます。
結果、「なぜ少子化が進んでいるのに教員不足などと言っているのか」の遠因として、「積み重ねられた教育施策を生徒一人ひとりにきめ細かく実施することで、学校全体と教員一人ひとりの負担増につながっている」と言えなくもありません。当然、授業を実践するなかでこれらを取り入れるのだ、ということもありますが、全てを包括して行えるわけではありません。授業以外の場面で実施することになるわけです。