GIGAスクール構想が具体的にどういったものかに関しては文部科学省などのページにその解説を譲ります。
ここでは導入時や導入後の学校の様子などを踏まえて、GIGAスクールの在り方を考えます。
コロナ前からこの動きが進行していましたが、コロナの拡大によって加速度的に進んだことは間違いないと思います。ただ、進めるにあたっての事前準備というか根回しがしっかりできていなかった感はあります。
このこと自体は個人的に期待していましたし、便利にできると思っていました。が問題もありました。
各自治体のタブレットのため資金です。多くの自治体が新型コロナ対策のための支援金を活用しましたが、この時点で更新時のことを協議しておくべきでした。あの当時、各家庭に個人負担を求めることはできませんでしたし、なんとか急場をしのぎたい、という一点のみで進行した感じがします。
次にタブレットに与えられた使命が、当初の理念と大きく食い違ったことが挙げられます。本当は崇高な理念がありましたが、現実には「新型コロナによる一斉休校期間に学校に来れない間に使うため」というものに成り代わってしまいました。
結果、十分な仕様や使用予測が行われないまま、現場にものだけが配備され、「さあ使いましょう!」という感じになりました。使いながらの実践はもちろん重要ですが、教員も使い方を理解するところからスタートする状況は、教育としていかがなものでしょうか。ある程度様々なことを手に入れた状態での手探りと、本当の手探りとは少し違う気がします。