2025年11月1日〜12月15日
10:00-12:00 / 13:00-15:00
2名〜10名まで
大人0円 / 小学生0円
菊芋についての説明・健康効果について
菊芋畑での収穫体験
収穫した菊芋の洗浄・選別
菊芋料理の試食
収穫した菊芋のお持ち帰り(1kg程度)
汚れても良い服装・靴
軍手(貸出もあります)
タオル・着替え
飲み物
雨天中止の連絡方法
(前日18:00までに、メールでご連絡いたします)
キャンセルポリシー
(できるだけ前日までに、メールでご連絡ください )
駐車場有ります
土の中の宝物を探して ―菊芋収穫体験―
十月の終わり、朝の空気がひんやりと頬を撫でていく頃、私は初めて菊芋の収穫体験に参加した。畑の端で黄色い花を咲かせていた菊芋の茎は、今ではすっかり枯れて茶色く立ち枯れている。まるで夏の記憶を静かに語りかけているようだった。
「スコップを土に差し込むと、思った以上に固い。秋の土は夏の柔らかさを失って、少し硬くなっている。力を込めて掘り進めると、ゴツンと何かにあたった。
「あ、出てきた!」
土の中から現れたのは、想像していたよりもずっと大きな菊芋だった。まるでジャガイモのようだが、表面はもっとゴツゴツしていて、独特の形をしている。手のひらに乗せると、ひんやりとした感触が伝わってきた。
「私たちは夢中で土を掘り続けた。一つ見つけると、その周りにも必ずといっていいほど別の菊芋が隠れている。まさに宝探しのような楽しさがあった。
収穫作業を続けていると、同じ体験に参加していた近所の奥さんが話しかけてきた。
「菊芋って、血糖値を下げる効果があるのよね。テレビで見たの」
「そうそう、イヌリンという成分が豊富なんです」と農場主さん。「最近は健康食品としても注目されています」
私は恥ずかしながら、菊芋の栄養価についてほとんど知らなかった。ただ、この土の感触と、見つけた時の喜びに夢中になっていた。
作業を続けていくうちに、だんだんコツが分かってきた。茎の根元を中心に、円を描くように掘っていけばいい。菊芋は意外と浅いところにあることも多く、丁寧に土を払えばきれいな形で取り出せる。
「最初に比べると、随分上手になりましたね」
農場主さんに褒められて、嬉しくなった。確かに、最初は力任せに掘っていたが、今では菊芋を傷つけないよう、慎重に作業できるようになっていた。
一時間ほど作業を続けて、私たちの収穫かごは見事な菊芋でいっぱいになった。大小さまざまな形の菊芋が、まるで宝石のように輝いて見えた。
「持ち帰った菊芋は、新聞紙に包んで冷暗所で保存してください。」
農場主さんからのアドバイスを聞きながら、私は今日の収穫を家でどう料理しようかと考えていた。きんぴらにしようか、それとも素揚げにしようか。調べてみると、菊芋の食べ方は思った以上に多彩らしい。
帰り道、泥だらけになった長靴と軍手を見下ろしながら、不思議な満足感に包まれていた。普段、スーパーで野菜を買うことしかない私にとって、自分の手で土を掘り、食べ物を収穫するという体験は新鮮だった。
土の匂い、手に伝わる感触、見つけた瞬間の喜び。これらすべてが、普段の生活では味わえない特別な体験だった。菊芋という、少し珍しい野菜との出会いが、私に新しい世界を見せてくれたような気がする。
家に帰って菊芋を洗いながら、また来年もこの体験に参加したいと思った。季節の移ろいを肌で感じ、土と向き合う時間は、何物にも代えがたい贈り物だった。きっと来年の秋も、私はあの畑で菊芋を掘っているだろう。土の中の小さな宝物を探しながら。
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