シナモンバジルは、その名の通りシナモンのような甘くスパイシーな香りが特徴のバジルです。育て方は比較的簡単で、家庭菜園初心者にもおすすめです。プランターでも手軽に栽培できますので、ぜひ挑戦してみてください。
成功の鍵は、シナモンバジルが好む環境を整えることです。
日当たりと風通し: 日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。最低でも半日以上は日光が当たる場所を選びましょう。
用土: 水はけと保水性に優れた肥沃な土が適しています。市販のハーブ用の土や野菜用培養土を使うと手軽です。地植えの場合は、植え付けの2週間ほど前に苦土石灰を混ぜて土壌のpHを調整しておくと良いでしょう(適正pHは6.0〜7.0)。
温度: 暖かい気候を好みます。発芽には20℃以上、生育には20〜30℃が適温です。15℃以下になると生育が鈍くなるため、種まきや植え付けは十分に暖かくなってから行いましょう。
1. 種まき
時期: 4月〜6月頃、または8月〜9月の暖かい時期が適しています。
方法:
ポットまき: ポットに土を入れ、深さ5mm〜1cm程度の穴に数粒の種をまきます。土を軽くかぶせ、発芽するまで土が乾かないように霧吹きなどで水を与えます。
直まき: プランターや畑に直接まくこともできます。すじまきか点まきし、薄く土をかぶせます。
発芽までは通常5日〜10日ほどかかります。
2. 植え付け
本葉が4〜5枚になったら、元気の良い苗を1本に間引き、鉢やプランター、畑に植え付けます。
株間は20〜30cm程度あけて、根鉢を崩さないように優しく植え付けます。
植え付け後は、たっぷりと水を与えてください。
3. 日常のお手入れ
水やり: 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。特に夏場は水切れしやすいので、朝夕の涼しい時間帯に水やりの状態を確認しましょう。地植えの場合は、根付いた後は基本的に降雨に任せますが、乾燥が続くようであれば水やりをします。
肥料: 葉をたくさん収穫するために、肥料は欠かせません。
元肥: 植え付け時に、緩効性の化成肥料を土に混ぜ込みます。
追肥: 植え付けから2〜3週間後、生育期(5月〜9月)には月に1回程度、緩効性肥料を株元に与えるか、週に1回程度、規定の倍率に薄めた液体肥料を与えます。肥料が切れると下の葉から黄色くなることがあります。
摘心(てきしん): 草丈が20cmほどに伸びたら、一番上の芽をハサミで摘み取ります。これを「摘心」といい、脇芽の成長が促されて枝数が増え、収穫量がアップします。
葉の数が増え、草丈が20cm程度に育ったら、いつでも収穫できます。
外側の葉から摘み取るか、枝ごとハサミで切り取ります。節のすぐ上で切ると、そこから新しい脇芽が伸びてきて、次々と収穫できます。
花が咲くと葉が硬くなり、風味が落ちてしまいます。長く収穫を楽しむためには、花穂(つぼみ)を見つけたら早めに摘み取りましょう。
害虫: アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシなどがつくことがあります。風通しを良くすることで、ある程度の予防になります。見つけ次第、手で取り除くか、被害が大きい場合は適切な薬剤を使用してください。食品にかかっても安全なスプレー剤も市販されています。
病気: 多湿になると、うどんこ病などが発生することがあります。葉や茎が密集しすぎないように、適度に剪定して風通しを確保することが大切です。
シナモンバジルは寒さに弱く、日本では一年草として扱われるのが一般的です。しかし、冬に鉢植えを室内(10℃以上を保てる暖かい場所)に取り込むことで冬越しさせることも可能です。その際は、株を3分の1程度の高さに切り戻しておきましょう。ただし、冬越しした株は翌年の香りが弱くなることがあるため、毎年新しい苗から育てるのがおすすめです。
収穫したシナモンバジルは、その甘い香りを活かして、ハーブティーやお菓子作り、エスニック料理のアクセントなどに利用できます。生の葉をサラダに加えたり、乾燥させてポプリにしたりするのも良いでしょう。