2024年3月6日、私は人生で最も重要な決断の一つを下しました。それはお酒との決別でした。あれから1年、断酒を続けてきた道のりとその変化について振り返りたいと思います。
Byartfarmer2025年10月29日
「馬を水辺に連れて行けても水を飲ますことはできない」
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Byartfarmer2025年5月7日
2024年3月6日、私は人生で最も重要な決断の一つを下しました。それはお酒との決別でした。あれから616日、断酒を続けてきた道のりとその変化について振り返りたいと思います。
これが初めての断酒挑戦ではありません。過去には何度か断酒に取り組み、最長で4ヶ月ほど続けたこともありましたが、結局は再飲酒の罠に落ちていました。しかし今回は違います。
特に今回特筆すべきなのは、仲間も、精神科の医師も、自助会にも頼らず、人にも喋らず、完全に一人で断酒に挑んだことです。誰かに相談することで楽になる部分もあったかもしれませんが、最終的に決断を下し、それを実行するのは自分自身だと感じていました。
この孤独な闘いは想像以上に苦しいものでしたが、その分、自分の内側から湧き出る強さを見つけることができました。
断酒を決意するまでに、かつてないほど深く悩み、苦しみました。誰にも頼らず一人で抱え込んだその苦しみは、言葉では言い表せないほど重いものでした。
しかし、その深い苦しみが、今回の断酒を支える最大の力となりました。「ここで飲んでしまえば、また一人であの耐え難い苦しみを味わうことになる」という強い危機感が、誘惑に負けそうになる瞬間に私を踏みとどまらせてくれたのです。
最終的な決断は、誰かのアドバイスや励ましによるものではなく、自分自身の内側から湧き出た本質的な選択でした。特に印象に残っているのは、断酒を決意した日の夜、不安と決意が入り混じった複雑な感情を抱えながらも、新たな人生への第一歩を踏み出したあの感覚です。
誰にも告げず、誰にも頼らず、ただ自分自身と向き合った、あの静かな決意の瞬間が、今でも私の心に刻まれています。
最初の数ヶ月は予想通り大変でした。体が変化に適応しようとする中、眠れない夜や強い衝動との闘いがありました。特に過去の断酒で挫折した4ヶ月目の壁が近づいてきた時は、不安と緊張でいっぱいでした。
そんな時、普通なら誰かに相談したり、励ましを求めたりするかもしれません。しかし私は違いました。自分の決断は自分で守る、その一心で孤独な闘いを続けました。辛い時は「この苦しみを二度と味わいたくない」という思いが、私を前に進ませてくれました。
断酒から半年が過ぎた頃、身体的・精神的な変化を実感し始めました。睡眠の質が向上し、朝の目覚めが爽やかになりました。思考がクリアになり、感情のコントロールが容易になりました。
そして何より、「誰の助けも借りずに、自分の力だけでここまで来られた」という自信が芽生えたことが、大きな変化でした。この自信は、断酒に限らず、人生の様々な場面で私を支える強い基盤となっています。
もちろん、すべてが順調だったわけではありません。ストレスの多い時期や特別なイベントなど、お酒の誘惑が強く感じられる時もありました。そんな時は、「再飲酒すれば、また一人であの耐え難い苦しみを味わうことになる」と自分に言い聞かせました。
誰にも相談せず、一人で断酒を続けてきたからこそ、自分自身との対話の方法、自分なりのストレス対処法を見つけることができました。それは瞑想であったり、深い呼吸であったり、時には自然の中を歩くことだったりしました。
今、断酒1周年を迎え、振り返ると誇りと感謝の気持ちでいっぱいです。誰にも頼らず、一人の力で1年間断酒を続けられたことは、私にとって何物にも代えがたい自信となりました。
断酒は単にお酒を断つことではなく、自分自身と向き合い、内なる強さを発見する旅でした。一人で抱え込んだ苦しみが、今では私の誇りとなっています。
断酒1周年は終点ではなく、新たな始まりです。一人で苦しみ抜いた経験があるからこそ、油断は禁物だと肝に銘じています。これからも一日一日を大切に、断酒によって手に入れた健康的な生活習慣を維持していきたいと思います。
そして、同じように断酒に挑戦している方々に伝えたいことがあります。断酒の道は人それぞれです。誰かの助けを借りる道もあれば、私のように一人で挑む道もあります。大切なのは、自分に合った方法で、自分のペースで進むことです。そして、どんなに苦しくても、その苦しみは必ず自分の力になることを忘れないでください。
一人で耐え抜いた苦しみは、二度と味わいたくないからこそ、これからも断酒を続ける最大の原動力となるでしょう。