アメリカセンダングサ(Bidens frondosa)は、北アメリカ原産のキク科センダングサ属の一年草で、日本では外来植物として定着・拡大しています。
特に河川敷や湿地、農地周辺などでよく見られ、在来植物や生態系への影響が懸念される種です。
アメリカセンダングサ(Bidens frondosa)は、北アメリカ原産のキク科センダングサ属の一年草で、日本では外来植物として定着・拡大しています。
特に河川敷や湿地、農地周辺などでよく見られ、在来植物や生態系への影響が懸念される種です。
学名:Bidens frondosa
英名:Devil’s beggarticks, Common beggarticks
分類:キク科(Asteraceae)センダングサ属(Bidens)
原産地:北アメリカ
日本への侵入時期:大正〜昭和初期(輸入穀物や牧草種子に混入して侵入したとされる)
草丈:50〜150cm程度(条件がよいと2m近くになることも)
茎:直立して分枝し、角張った断面をもつ
葉:対生、3〜5枚に羽状に深裂し、鋸歯がある
花:
花期は8〜10月
舌状花(黄色の花びら)はほとんどなく、筒状花のみ
花の見た目は地味で、黄色〜黄褐色
果実(種子):痩果で細長く、先端に2本の逆向きのかぎ状の芒(トゲ)を持ち、人や動物に付着して運ばれる
生活史:一年草(春に発芽、秋に開花、晩秋〜冬に枯死)
繁殖:種子繁殖のみ(地下茎なし)
発芽条件:
湿った土壌を好むが、乾燥にもある程度耐える
光発芽性(種子が土の表面〜浅い位置で発芽しやすい)
生育環境:
河川敷、湖岸、休耕田、水田周辺、湿地
栄養塩の多い肥沃な土壌で特に旺盛に繁茂
種子散布:
芒のトゲで哺乳類や衣服に付着
水流による流下散布
種子寿命:土中で数年以上発芽能力を保持
生態系への影響:
背丈が高く成長が早いため、日照を奪って在来植物を駆逐
湿地や河川敷の植生を単一化させ、生物多様性を低下
農業被害:
水田や畑に侵入すると雑草害となる
刈り取り作業時に服や機械に種子が付着し、拡散の原因に
外来生物法:
アメリカセンダングサ自体は「特定外来生物」ではないが、複数の自治体で駆除対象に指定されていることがある
早期除去(花が咲く前に抜き取る)
種子生産前に根から抜くのが最も有効
刈り取り(複数回)
一度だけだと再生するため、シーズン中に数回繰り返す
種子の拡散防止
衣服・靴・農機具・動物に付着した種子を持ち帰らない
外来種防除ボランティアとの協力
河川敷や公園での一斉駆除活動
センダングサ類の比較表を作成いたしました。この表では、アメリカセンダングサ(外来種)と在来種のセンダングサ、そして同じく外来種のコセンダングサの特徴を整理して比較できます。
特に注目すべき点として:
アメリカセンダングサの特徴
草丈が最も高く(50-150cm)、在来種を圧倒する成長力
茎に稜があり、角張った形状
湿地環境に特化し、水辺で優占群落を形成
在来種センダングサとの違い
在来種は茎が丸く、草丈もやや低い
水辺環境でも優占しにくい特性
コセンダングサとの比較
コセンダングサは乾燥地にも適応し、より幅広い環境で繁殖
アメリカセンダングサは湿地に特化している点で生態的地位が異なる
この表は植物同定や生態系への影響評価の際に参考にしていただけると思います。