山口百恵の名曲「秋桜」に秘められたレコーディング秘話とは? 元専属バンドメンバーが明かす、キー変更の舞台裏とピアノイントロにまつわる驚きのエピソード。
秋桜、知られざるレコーディング秘話
この曲のレコーディングはEマイナーで行われましたが、実際にテレビなどで歌われたのは半音低いE♭マイナーでした。秋桜と書いてコスモス。山口百恵さんの大ヒット曲「秋桜」は、さだまさしさんが作詞作曲を手掛けた名曲として、今もなお多くの人に愛されています。その裏には、1977年8月、新宿コマ劇場でのリサイタルで行われた、知られざるエピソードがあったのです。
コマ劇場でのリハーサル
当時、「秋桜」のレコーディングを終えた百恵さんは、テレビ番組やコンサートでの演奏に向けて、コマ劇場でフルバンドを使った初リハーサルを行いました。その目的の一つは、長期公演となるコマ劇場での公演に向けて、百恵さんの歌いやすいキーを選ぶことでした。
レコーディングのEマイナーと半音低いE♭マイナー、2通りの楽譜を用意し、リハーサルが始まりました。しかし、ピアノのイントロが始まった時、スタッフの誰もが気づかないことが起こりました。ピアニストが装飾音符を省いて演奏していたのです。E♭マイナーで装飾音符を入れてイントロを弾くことは非常に難しく、苦肉の策だったのでしょう。
E♭マイナーに決定、そして…
結果、百恵さんはE♭マイナーを選びました。しかし、その後、ピアニストはバンドを退団。後任のピアニストを含め、超一流バンドのピアニストたちも、リハーサルや本番でイントロを何度も間違えていたそうです。
当時のバンドメンバーだけが知る事実
なぜこんなにも詳しいのか?それは、投稿者が当時、百恵さんの専属バンドでトロンボーン奏者を務めていたからです。テレビのリハーサルや収録で、イントロが何度も中断した光景は、今も忘れられない思い出。
コスモスが咲き始める季節、誰も知らない「秋桜」の秘話を思い出してみてはいかがでしょうか。(ピアニストの佐々木さん、時効です!)