倉敷新聞 昭和42年5月15日(月曜日)
新観光倉敷10選きまる
市民行楽の手びきに
倉敷新聞社では三十万都市、新倉敷の発足を機会に、市域のすでに有名な観光地を紹介するとともに、まだあまり知られていない新しい観光地を見いだして、広く市民の行楽の手びきとするとともに”観光・倉敷”の声価を高めるため、大原美術館を含む倉敷川沿いの風致地区と鷲羽山とを特別推薦として別格にし、それ以外から”市民が選ぶ新観光倉敷十選”を三月十一日から四月十日までを第一次投票、五月十日までを第二次投票として募集したが、十三日、倉敷商工会議所で望月晁交通公社倉敷営業所長、秋岡久之市倉敷支所商政観光課観光係長、山川三夫倉敷商工会議所専務理事らを立ち会い人に、得票を確認、新市にふさわしい景勝、名所、旧跡、造形文化財など、新観光地十か所の誕生をみた。
一、ニ次を通じての有効投票数は六万九千五百二十ニ票。新観光地として推薦したうち、浅原郷をトップに遍照院、酒津遊園地、帯江観音堂、安養寺、種松山、王子が嶽、熊野神社、円通寺公園、泣菫詩碑の十か所が選ばれ、西岡山、由加山、へら取神社、竜王山、向山八光台は準観光地として推薦された。
全投票者の中から抽選で百人を新観光十選地へバスで招待する抽選会もした。発表は十六日。
(1)七、六〇二票 浅原郷
(2)七、三一七票 遍照院
(3)六、五二九票 酒津遊園地
(4)五、八六九票 帯江観音堂
(5)五、六〇三票 安養寺
(6)四、八二八票 種松山
(7)四、八〇三票 王子が嶽
(8)四、六一二票 熊野神社
(9)三、八〇七票 円通寺公園
(10)三、六九一票 泣菫詩碑
(11)三、五六七票 西岡山
(12)三、二九二票 由加山
(13)三、二八八票 へら取神社
(14)一、九一四票 竜王山
(15)一、四一四票 向山八光台
(写真は山と積まれた得票の中から招待の百人を選ぶ抽選会・商工会議所で)