楢の櫻橋

祝賀会案内

山陽新報 昭和十年十二月一日(日曜日)

楢の櫻入選祝賀会

本社主催縣下景勝地新選投票の結果二十秀地に當選した勝田郡楢の櫻橋では十二月一日午後二時から同櫻畔の鷹山展望臺で加茂川ライン、楢の櫻橋保勝會の肝入りで盛大な當選祝賀會を催す

祝賀会報告

山陽新報 昭和十年十二月四日(水曜日)

楢櫻橋 入選祝賀

本社主催の縣下景勝地新選投票で二十秀に當選した勝田郡加茂村楢櫻橋では一日午後四時から同村楢公會堂においてこれが祝賀會を開催したが出席者七十餘名に上り先づ銘酒加茂五葉醸造場主多胡薫氏の開會の辭の後武下勝加茂小學校長、神高屋驛長、熊丸本社津山市局長らの祝辭があり盛會裡に同八時散會した

(寫眞は楢公會堂における楢櫻橋當選祝賀會場)

満開の桜

山陽新報 昭和十一年四月二十一日(火曜日)

縣下二十秀

楢の櫻滿開

苫田郡高野村と勝田郡加茂村との境をなす加茂川に架せられてゐる楢の櫻橋は本社主催の縣下十勝十五景投票の際廿秀地に當選して以來一躍櫻の名所としてその名を知られるに至つたが、目下櫻橋の袂より堤一帶の櫻花は爛漫と咲き誇つて津山産業博見物がてらの觀客や川遊びの遊客が訪れて近年にない殷賑を極めてゐる

春を壽ぐとりどりの催し

8滿開の二十秀地楢の櫻橋畔の櫻

ハイキングコース指定

山陽新報 昭和十一年五月八日(金曜日)

兩二十秀地

コース指定

鐡道で割引

高野村から勝加茂村楢に至る櫻橋と眞庭郡勝山町神庭瀧は本社選奬二十秀の一つであるが今回廣島鐡道局のハイキングコースの内に加へられ岡山、倉敷、姫路、加古川の各指定驛から同所に至る區間鐡道は二割引、土曜、日曜は二割五分引の特典に浴することとなつた、なほ五十キロ以遠その他の驛からは三人以上の團體に限り同樣割引がある