高松常昌院瀧

祝賀剣道大会(広告)

山陽新報 昭和十年十一月二十四日(日曜日)

縣下十勝當選 祝賀劍道大會

期日 來る十二月一日午後一時

場所 吉備郡高松町常昌院境内

申込 十一月二十七日迄(高松町片山一方に)

主催 常昌院景勝會

後援 小林尚武堂、富永研武堂

山陽新報社

(※度々広告が掲載されますが、昭和10年11月30日の記事には、この広告文面から申込項目が削除され、「優勝刀(本社々長寄贈)」の写真が追加されます。)

祝賀園遊会(報告)

山陽新報 昭和十年十ニ月三日(火曜日)

新選十勝入選

常昌院の瀧 祝賀園遊會

高松町に漲る歡こび

本社主催縣下十勝十五景新選投票に於て十勝第四位を勝ち得た高松町常昌院瀧では一日入選祝賀會を開催した、農繁期にも拘らず擧町一致で參加するもの數百名に及び本社からは澁江、矢尾兩社員出席、祝賀式は午前十一時同院庫裡の大廣間で擧行、發起者を代表して片山町議開辭を述べ本社長(澁江氏代讀)大森高松町長、小野商工會長、坪井町議總代、渡邊部落總代の各祝辭があり祝賀會發起者を代表して平松縣議並に藤田常昌院住職の謝辭があり、矢尾本社員の音頭で山陽新報社新選常昌院瀧万歳を三唱して閉會、それより來會者一同は飛沫迸る常昌院瀧を背景に記念撮影をなし次で四■老松古松に蔽はれ奇岩怪石の點在せる滝壺並に溪流を中心に廣き境内に設けられた數種の模擬店で祝賀園遊會を催し餘興として特に隣町眞金町から青木、清水兩女の率ゐる妙齢の乙女達の舞踊があつて華やかな舞台を公開し一方本社後援、常昌院瀧景勝會主催の祝賀剣道大會が催され片山、光畑兩武徳會練士審判の下に參加選手二百數十組白熱戰を演じた時雨のため番組の全部を盡し得なかつたことは遺憾であつた、當日は同靈地に參集するもの數多く非常の賑ひを呈した、尚同町では今回の入選を一新紀充として名實共に十勝の價値を保有せしむべく各種の計畫を樹てるが、空前に緊急施設を擧げると同地から裏山町道を擴張し稻荷山、高松城趾を結ぶ自動車道路を開墾し又瀧の水流を利用してプールを新設する等を見せてゐる

(寫眞は同祝賀式場)

記念スタンプ作製

山陽新報 昭和十年十ニ月三日(火曜日)

常昌院瀧記念スタンプ

新入選高松常昌院では景勝今回スタンプを新調一般押捺の需めに應ずることゝなつた、景勝スタンプは景勝瀧に妙見社殿を顯はし老松を綴る紅葉を配した優雅な意匠のものである

選奨伝達式(案内)

山陽新報 昭和十年十二月五日(木曜日)

常昌院の瀧

入選傳達式

本社主催十勝十五景に入選した高松常昌院瀧では八日本社に於ける入選證授與式に參加直後(日時未定)更らに同院に町内各種團體長有力者を網羅招待し入賞傳達式を擧行後引續き同景勝地今後の施設其他發展策に關する座談會を開く

選奨伝達式(報告)

山陽新報 昭和十年十ニ月十日(火曜日)

“常昌院瀧”

選奬傳達式

發展策討議の座談會

プールの急設を議決

本社主催岡山縣下十勝十五景新選投票に於て十勝四位を勝ち得た高松常昌院瀧では八日本社の選奬式當日午後四時から同院庫裡の大廣間で選奬状及び選奬額の傳達式を擧行し引續き本社地方通信部後援の下に發展座談會を開いた、當日の參會者は

大森高松町長、吉田縣立高松農學校長、萩原生石村長、平松縣議、植田庄内校長、戸川青年學校教頭、小野商工會長、小野郷軍分會長、■井町元老、濱本消防組副組長、渡邊前縣地方事務官、片山町議外各議員其他地方有力者、藤田常昌院主、本社側矢尾社員

の二十餘名で先づ片山町議より當日本社選奬式に列席した委曲の報告があり、次で同座談會の趣旨につき挨拶をなし座長に矢尾本社員を推し直に座談會に移り今後の施設その他につき列席各員より種々意見の交換を行うたが植田庄内校長の力説したプール急設の件は吉田農學校長を始め諸氏の熱烈なる賛成があり、同プールは最初延長二十五メートルの提案であつたが小野郷軍分會長の發議により一躍五十メートルに延長せんとの意見が■まり座長の發議に依り同プール設置問題は大森町長指名の委員九名に依囑説成立し大森町長は本月十一日までに考慮の上委員は書面で通知する旨を告げ直に同委員會を開き設計其他各般の準備を進めることに決定

次に同■から稻荷山に通ずる道路擴張問題に移り全員賛成年度内に町理事者に於て町會に提案賛同を需むることに決し其他運動場の施設、觀賞樹植栽等々各意見の交換をなし學町一致各施設をなすべく誓約し前後二時間餘にして閉會、引續き當選祝賀宴會に移り藤田院主の謝辭があり盛宴裡に大森町長の發聲により常昌院瀧並に山陽新報社の萬歳を三唱して同夜八時に散會した

信徒大会(案内)

山陽新報 昭和十年十二月九日(月曜日)

常昌院瀧信徒大會

本社主催縣下十勝入選の高松常昌院瀧では八日の有力者座談會に次ぎ今九日午前十時から信徒大會を同院に開催し一般有力者の企畫せる發展事業につき協議すると

信徒大会(報告)

山陽新報 昭和十年十ニ月十一日(水曜日)

常昌院瀧信徒大會

本社主催縣下新選十勝に入選した高松常昌院瀧では九日午前十時から信徒大會を開き、同寺組寺院各住職も參加入選奉告禁を執行し院主藤田自然師から一場の挨拶あり信徒一同今回の入選につき諸施設に援助を誓つて散會した

プールの設置について

山陽新報 昭和十年十二月二十三日(月曜日)

常昌院大プール

急設方を協議

位置徑費決定

本社選奬縣下十勝第四位の高松常昌院瀧では各種施設改善中本月八日第一回發展座談會の決議に基き天然瀧水を利用してプール急設に決定し同施設委員は町長の指名で決定し植田庄内校長の手で設計中の同豫算も決定したので十九日常昌院に大森町長以下委員有力者會合先づ位置を決定し同時にこれが總工費五千餘円の調達方法を決して施設を急ぐことゝなつた、同設計は五十米、幅員十八米と決定、全國に誇る理想的大プールを新設するに確定、引續き新設促進に努めてゐる

プールの設置の促進について

山陽新報 昭和十一年一月十三日(月曜日)

常昌院の瀧

プール促進

委員會で決定

本社主催の縣下景勝投票第四位を贏ち得た高松常昌院瀧新施設の一端として曩に座談會の決議に基くプール新設委員會を十日午後一時から庄内小學校に開き其促進を■つた結果主催名稱は高松、生石の兩町村體育會とし、プールの延長五十米、幅員十八米とし總公費は各團體學校等の勞力寄附を受けた後實費一千五百円の募集については既に其應募目算があるので二月中旬着工、四月中には竣工せしめ本夏から使用を決定、尚同工事各般を擧げて大森高松町長、萩原生石村長、植田庄内校長に一任着々準備を進めることを決定した

プールの竣工について

山陽新報 昭和十一年二月八日(土曜日)

“常昌院瀧”に

大プール愈開設

三月末竣工、水泳大會企畫

本社主催縣下景勝地投票で十勝第四位を贏ち得た高松常昌院瀧ではこれが入賞を機として名實共に縣下の絶景地として誇るべき諸施設につき擧町一致努力をなしてその第一歩として縣下に誇る大プール新設を決定したが、その財源並に諸準備中の所全く終了したので、六日午後一時庄内小學校に委員會を開き同工事を擧げて同町土木受負業青山■夫氏に受負契約を締結した、因つて直に着工來る三月末日竣工の筈で本夏はプール開きを記念するため本社の主催又は後援を得て全國水泳大會開催の計畫を進めることゝなつた

プールの工事経過

山陽新報 昭和十一年二月二十九日(土曜日)

雜信

本社主催縣下景勝投票に入選した高松常昌院瀧では擧町一致で入賞第一計畫としてプール新設決定既に工事請負入札を終つたが受負者は目下、各種材料運搬中である

春季大祭

山陽新報 昭和十一年四月十三日(月曜日)

雜信

本社新景勝地に入選した高松常昌院瀧境内鎭座妙見社では十四、五の兩日春季大祭を執行する

剣道大会(案内)

山陽新報 昭和十一年四月十九日(日曜日)

常昌院入選

祝劍道大會

本社選奬岡山縣十勝地高松常昌院瀧當選祝賀岡山縣劍道大會は雨のため延期となつてゐたが愈來る二十六日午前九時から景勝の同院境内で本社後援の下に開催、幼年、少年、青年、學生の四部にわけて選手權を爭ふこととなり、優勝者には山陽新報社長寄贈の優勝刀をおくる、申込みは二十日限り、吉備郡高松町片山一氏宛

プール完成間近

山陽新報 昭和十一年五月十四日(木曜日)

常昌院プール

竣工ちかし

本社選奬縣下十勝第二位に當選した高松常昌院瀧の記念プール新設工事は同町土木受負業青山組が受負ひ工事を急いでゐるが昨今竣工に向つたので本月末には完成すべく來月初旬竣工式を擧行すると