2019/2/8 Final Exam

投稿日: 2019/02/11 16:24:54

記録

    • [2月7日木曜日の当別オフィスアワーズに4人来訪.80分,100分,100分,115分.]

    • 期末試験は14名受験.1030開始,1110頃から退出開始,1200ちょっと前まで.

事務連絡

    • 期末試験問題・正解例・配点・採点基準は Moodle のコースページに掲載した.

      • 期末試験の採点は以下の3種類の点数を別々に計算して念入りに行った: (i) 獲得点を手計算で合計した点数,(ii) 獲得点を自動で合計した点数,(iii) 減点を手計算で合計した点数.

      • 期末試験のできは,この科目を毎年担当し始めた2009年以来最高だった可能性がある.過去最高だと思った2016年度に匹敵する.2009年以来おそらく最低のできだった昨年度は,学問基礎科目に文系理系の縛りが導入されたため数学が苦手な学生の受講が増えたのだろうと思った.今年度も登録者の所属学部が経済学部と法学部に限られるなど,その縛りの効果は見られる.今年度は数学が苦手な学生もふくめ,みんな小テストでの失点を最小にするために頑張ったか,ついて行けずに期末を受験するのをあきらめた,といったところだろう.満点を要求する Web 小テストの効果は,教室でやっていた (満点は要求しなかった) 中間試験の効果に劣らなさそうだ.今後の課題は,途中であきらめないような学生を学期はじめの時点で十分確保することかもしれない.これが結構くせもので,好成績を目指すような学生に限ってリスクを嫌いすぎ,受講登録を取り消したりする.

    • 過半数の学生が失点した問題は2016年度は8題中2題,2017年度は9題中7題で,今年度は9題中1題だった.過半数には至らなかったけど定義問題はちょうど半数が失点した.

      • [2/17 追記] 定義を問う問題1のできと最終評価は密接に関連している.問題1で9点満点を取った7人中6人が「秀」(残りひとりは2点不足) で,「秀」を取った7人中6人が問題1で満点だった.

      • 期末試験問題は返却しない.内容を確認したい人は三原オフィスへ.あらかじめメールで連絡を取った方がいい.

    • 試験結果はこちら. 成績評価 (秀はS, 優は A, 良は B, 可は C, 不可は X) の分布,小テスト・期末試験・それら合計の平均点・中央値・得点分布が載っている.得点分布はそれぞれ高い得点から順にリストしており,特定の行に横に並ぶ点数は特定の学生のものでは無い.期末受験者の分布を見ると,峰が S にあって,そこから離れるに連れて少なくなっている.受講者全体では X が最大の峰になっている.

      • [追記] 下の表の全体が見れない場合は,pdf として書き出した添付ファイルを参照.

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    • 期末試験の各問題ごとの得点分布・平均・中央値は,上のスプレッドシート左下の「期末詳細」タブをクリックすると現れる.得点分布は問題ごとに高い得点から順にリストしており,特定の行に横に並ぶ点数は特定の学生のものでは無い.

    • 高得点者が多かったこともあって,7点を上限とする救済点 (ボーナス点) は少なめに与えた.5名が2点を (アンケート回答と質問).期末非受験者を含む10名が1点を獲得した (アンケート回答).「不可」だった人はボーナス点7点ぜんぶ与えても60点に届かない点数だったので,救済しようがなかった.評定が変わるほど追加点をもらった者はいなかった.

    • [2/14修正] 個別の成績は Moodle に掲載した.Moodle に表示された成績が大学から後日受け取った成績と一致していない場合は,修学支援グループに「成績調査依頼票」を提出のこと.

      • 以下の全項目の値が確認できる (このような詳細な情報を提供していることを知ることもなく終わってしまう人が毎年のようにいるけど): 期末の各問,各回の小テスト,小テスト合計,期末,試験総点,救済点,救済点コメント,救済後総点,最終評定.

    • 小テストの受験回数による評価点の減点は最初の締め切り以前についてのみ実施した.締め切り以後は正解例が配布されているため受験回数を数える意味がないため.

        • 合格点に至るまでの受験回数が6回以上でマイナス1点,16回以上でマイナス2点とした.

        • 小テストの記録で (タイムスタンプと氏名表記を除く) すべての回答が同じものは重複としてあつかった.重複分は受験回数には数えないことにした.(1度だけ送信したつもりのものが2度送信されたり2度記録されたりするため.明らかにローラー作戦で解答してるくせにシステマチックに管理できてなくて,以前と同じ解答を何度も送った人もいたけど.笑)

      • 小テストの配点は26点で,各回の配点は当初予告した「評価点」通りとした (Class 12 の事務連絡で小テスト2 の配点を5点と発表したが,それは締切前の合格に対する「5点または6点」という評価点のうち低い方を指していた).以下は合格した時期で区切った評価点:

        • 小テスト1: 5, 1, -4

        • 小テスト2: (6 or 5), 1, -4

        • 小テスト3: 6, 1, -4

        • 小テスト4: 5, 0

        • 小テスト5: 4, 0

      • Moodle コースページは 4月1日以降のいずれかの日に閉鎖される予定.必要なファイルは各自保存すること.

      • [教員向け情報] Moodle に成績評定を載せる方法をアップデートした.

    • 期末試験の自由記述欄のコメント:

      • S: 繰り返し囚人のジレンマのあたりが覚えきれていなかったのが,とても悔しいです./試験のために何回も問題を解いたので,良い点がとれていたらいいなあと思っています.

        • 三原: 結果的には悔しいことにはなってなかったぞ.良い点を取れていた.

    • S: 後期の授業で一番勉強した科目は何か? と問われると,胸を張って,「ゲーム理論である.」と言える./それほど興味深かったし,やりがいもあった.今後の経済学の勉強に活かしていこうと思う.

      • 三原: どうもありがとう.今後は興味がある科目や入りたいゼミがあったら,授業中に積極的に発言するなりオフィスを訪れるなりして,できるだけ早いうちにその教員に関心を伝えた方がいいんじゃないか.その際もし関係があったら,「三原麗珠のゲーム理論で」あるいは「「三原麗珠のゲーム理論に」興味を持ったと伝えてもらえるとありがたい.一般論として,大学時代の思い出を聞かれたときには,教授名や科目名を具体的に挙げられるようでありたい.たとえばこんなふうに.学者は論文なんかでも世話になった人への「謝辞」をとても大切にするものだ.

    • S: 小テストのおかげで普段から学習でき,期末テストの負担が少なくなりました.丁寧な解説を聞けるうえ,科目用のページでも色々確認できるので,とてもスムーズに講義内容が身につきました./[教材の] 印刷でものすごくコピー紙とインクを消費したことを除けば,講義に満足しています.(それでも教科書とか買うよりは安くつくので,変更しなくていいと思います.)

      • 三原: 努力の甲斐がありました.小テストは思ったより評判よかった.こういう外部的圧力がないと人はなかなか勉強しないものだよね.

    • X: 小テストも期末テストも全然出来てない自信があるので,出席点なども加味してくださると嬉しいです.[個人的事情] してしまってすみませんでした!

      • 三原: ここ見てないだろうけど,全然出来てないなら加点しても足りないということになるよねえ.多くの学生が「秀」を取る科目であっても,努力と適性次第で単位落とすということは多少分かっただろうから,今後その経験を生かして欲しい.こういうことが起きるひとつの原因は,履修登録の取り消し期限が早すぎること.もっと遅くしてもらいたいと言ってるし,学生ももっと制度に関する不満を大学に伝えた方がいいと思う.あとは済んだことは気にせず前進してくれればいいと思うけど,これに懲りずに (笑) 遊びに来て感想とか聞かせてくれたらうれしい.(学生に勉強させたいと思っている科目で,ひとりも落とさないというのは無理だろうけど.)

    • ゲーム理論についてもっと知りたければ,あらためてシラバスの「参考文献」欄を見るとよい.読み物の類いも載っている.

      • もちろん補助教材の読書案内も参考に.特に経済学科の学生には,「はじめに」にある「経済学を学ぶ方のための読書案内」を何度も参照して,経済学マスターのためのプランを作ってみることを勧める.

    • なにか相談したいことがあったら今後も会いに来てくれていい.ただしメールで連絡をとっておかないと捕まりにくいだろう.学問一般とか若者・学生事情にかんする雑談,経済学関連分野大学院進学にかんする相談などを歓迎する.一方,普通の就職とか経済情勢なんかについて尋ねてくれてもあまりためになることは言えないと思う.また,自分はひとの名前だけでなく顔もすぐ忘れてしまうので,ゲーム理論を取っただれだと教えてくれないとたぶん分からない.

では,ごきげんよう!